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『SPEC』シリーズ完結編 木村文乃が語る楽しみ方

日経エンタテインメント!

2018/6/1

 TBSの人気ドラマで、劇場版3作の累計興収が72億円のヒットとなった『SPEC』シリーズ。その完結編が動画配信のオリジナルコンテンツになった。主演の木村文乃に意気込みや作品の楽しみ方を聞いた。

1987年生まれ、東京都出身。2006年に映画デビュー。近作に、映画『羊の木』『伊藤くんA to E』、ドラマ『99.9-刑事専門弁護士-SEASON II』などがある。(写真:中村嘉昭)

 TBSやテレビ東京など6社が提携し、2018年4月1日からサービスを開始した「Paravi」。そのオリジナルコンテンツ第1弾として配信が始まったのが、『SPECサーガ完結篇「SICK'S 恕乃抄」』だ。TBSのドラマ『SPEC』と『ケイゾク』の世界観を受け継ぐ完結編にあたり、堤幸彦が全5話の監督を手掛ける。

 「私は特に『SPEC』が好きだったんです。『自分が知らないだけで、現実に起きていることなんじゃないか』と思える世界観がすごいと思いましたし、役者さんたちの作品への向き合い方も好き。だから今回のお話を聞いた時は、『そんな大役を、まさかの私に任せますか?』と思いましたね(笑)。最初は不安のほうが大きかったです。

 堤監督とは、『RANMARU 神の舌を持つ男』(16年)以来です。監督は突然、現場でギャグを追加したりするから、それにどれだけ応えられるかが重要。CGのシーンも多いので、リアルに演じられるよう、自分にシビアにやろうと決意して現場に入りました」

 演じた御厨静琉(みくりや・しずる)は、暗躍を始めたスペックホルダー(特殊能力保持者)に立ち向かう内閣情報調査室のメンバー。自らも闇を抱える御厨は、明るい女性を演じることが多かった木村にとって新境地といえる役柄だ。また、コンビを組む高座宏世役の松田翔太との掛け合いも見どころとなっている。

 「御厨は、私にとって挑戦的な役。でも見る人はそんな挑戦を望んでいないかもしれないので、最終的にその挑戦が良かったと言ってもらえるように意識して演じました。松田さんはイケメンなのに、ダメな男がめちゃくちゃハマるんです。そして、いじればいじるほど面白くなる(笑)。もっと松田さんのかわいいところを引き出したいです」

■1話を細分化して連日配信

『SPECサーガ完結篇「SICK'S 恕乃抄」』 『SPEC』から数年後。怪事件が起こり、内閣情報調査室特務事項専従係が動き出す(4月より毎月1話配信/全5話/Paravi)

 『SICK'S 恕乃抄』は、「ピンチョス配信」と称するユニークな手法で配信されている。例えば第1話(56分)を29編に分けて、4月1日から毎日配信。4月末に「完全版」が見られる仕組みだ。また、SNSでも物語が進行、地上波でも関連番組を放送したりと、メディアミックスも積極的に行う。

 「今は、毎日忙しくしている人がほとんどだと思います。テレビの前に座ってじっくりドラマを見る時間が取れない人も多いと思うので、自分のライフスタイルの一番見やすいときに、スマートフォンやタブレットで見てもらえたら。

 私も動画配信サービスを利用しています。家で端末にダウンロードして、車や飛行機などの移動時間に見ている。『SPEC』も最近、飛行機の中で映画まで全部、見直しました。好きなタイミングで見られると、一番吸収できるんです。

 『SSICK'S 恕乃抄』は、毎日少しずつ配信していくので通勤通学中に見たり、休憩時間に見たりしやすい。小ネタも満載なので、隠れキャラを探すような感覚で見てもらえたら、それもまたエンタテインメントになると思います。

 ただ、思いとしては、最後はまとめて見てほしいっていうのはありますね。迫力あるシーンも多いので、最終的には大画面で味わってほしいし、そう思ってもらえる作品にしたいとも思っています」

(ライター 泊貴洋)

[日経エンタテインメント! 2018年5月号の記事を再構成]

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