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新聞読み要約を話す 齋藤孝流「知的な話し方」指南 齋藤孝先生の「大人の人間関係力」講座(2)

日経ビジネスアソシエ

2018/5/19

齋藤孝先生
日経ビジネスアソシエ

人から「軽薄」と見られるよりは、「知的」と見られた方がいい。その印象は、「話し方」でコントロールできる。相応のトレーニングを行えば、意外と簡単に「インテリ風」に変身できるのだ。『声に出して読みたい日本語』などを著した明治大学文学部の齋藤孝教授が「知的」に見せる話し方について解説する。

<前回の「以心伝心は幻想 人間関係力はトレーニングで向上する」はこちら>

◇  ◇  ◇

人と話していて、「この人は賢そうだ」とか、逆に「あまり賢くないかも……」「軽薄そうだ」と感じることがある。社会人ならできるだけ知的に見られたいはずだ。

では、自分の話し方が相手にどんな印象を与えているか、検証したことはあるだろうか。試しに、プレゼンや会議での自身の発言を、ICレコーダーで録音してみるといい。恐らく多くの人はがっかりするはずだ。緊張して声が上ずるだけならまだいい。しどろもどろになったり、同じ言葉を何度も繰り返したり、妙な口癖があったり、主語と述語がねじれていたり、誤解を招くような発言をしたり……。「知的」とは程遠く聞こえるのではないだろうか。

■自分の感情を切り離し、伝えるべき事実を話す

私たちは自身の話し方を「まとも」だと思い込んでいる。聞き手になったことがないのだから、仕方がない。だから客観的に聞くと、そのギャップに驚かされるわけだ。

しかし慌てる必要はない。どうすれば知的な話し方になるのか、冷静に考えてみよう。これには大きく2つの方向性がある。

1つは、「事実と感情を分ける」ことだ。「マジマンジ」「マジヤバイ」「スゲェ」「ムカつく」とばかり発言する人がいたとしたら、間違いなく軽薄に見える。言葉としての品性の問題は別としても、これらは個人の感情の発露に過ぎず、事実や情報は含まれない。つまり、聞き手にとって価値がない。

知的な話し方とは、この対極だと考えればいい。特にビジネス現場では、とりあえず感情を排除して、伝えるべき事実を伝えることが重要だ。理想形は、新聞記事のような内容を、端的に話すこと。ただし記事を読み上げるだけなら、人工音声でもできる。人間が話す以上、もう少し柔軟性や応用力が欲しい。

これについては、簡単なトレーニング法がある。適当な新聞記事を読んだ後に、それを要約しながら自分の言葉で話してみることだ。15秒以内、30秒以内、1分以内なとどストップウオッチで計りながら、要約して話せばさらに効果的。これを繰り返せば、必死で考えるので、知的で臨機応変な話し方を身につけやすくなるだろう。

一見、面倒そうだが、実はそうでもない。ポイントは、記事からキーワードを3~5個ほどピックアップすること。それらを交えて話せば、さほど的外れにはならないはずだ。

それを踏まえて、自分なりのコメントをつけ加えれば、人工音声との差別化も図れるだろう。

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