液晶テレビのコストパフォーマンスも上がっている。数年前なら非常に高価なハイエンドモデルに相当する機能を持った機種が、55型で25万円前後という価格帯に入ってきている。4K+HDRという現在の画質を体験したい人には、非常にお買い得だ。18年2月にパナソニックが発売した「VIERA FX750」は、スタンドが吸着式で地震に強く、画質面も良好でお薦めである。

パナソニックの「VIERA FX750」シリーズ

「新4K放送」チューナー内蔵では東芝が先行

18年はテレビの「コンテンツ」に大きな動きが起こる。12月1日から「新4K8K衛星放送」がスタートするためだ。新4K8K放送といっても8KはNHKの1チャンネルのみで、実質的には「4K放送」である。新4K放送の全18チャンネルを見るにはそれに対応した新しいアンテナを使う必要があるが、NHKと民放キー局の放送については、これまでのBS用アンテナでも受信できる。高画質な4K放送が、無料で視聴できることがなによりのメリットだろう。

「REGZA X920」の55インチ(画面ははめ込み合成)

ただ、テレビに4K放送の受信機能を搭載したのは東芝だけだ。今回発表した製品のうち、有機EL採用のフラッグシップ「REGZA X920」、液晶採用の「同 BM620X」「同 M520X」に、新4K放送対応のチューナーを内蔵する。実は、4K放送では新しい著作権保護の技術が使われる。それに対応するICチップの製造が始まるのは18年後半であり、現在はまだその技術を組み込めない。東芝以外が4K受信機能を見送ったのはそのためだ。

では東芝はどうするのかというと、後付けでチップを配布するのだ。ICチップといってもUSBメモリーのようなもので、購入者が簡単に取り付けられる(写真)。

東芝の4K受信用著作権保護のチップ取り付け(見本)

本来、新しい著作権保護ルールでは、暗号化に使うICチップを出荷時から組み込まなければいけない。現在の「B-CASカード」が解析され、著作権保護技術が無効化されたことからの反省だ。仮に著作権保護技術が突破されても、放送などを介して中身を書き換え、対応する仕組みも備えた。

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