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お金で考える人生100年の計

退職後の資産計画 85歳まででは安心できない

日経マネー

2018/5/25

画像はイメージ=123RF
日経マネー

 人生100年時代といわれるようになりました。きっかけは、『LIFE SHIFT(ライフシフト)』と題した本が売れたことでしょうか。この本では「リカレント教育」という長く働くための再教育が重視されています。著者のリンダ・グラットン教授は、安倍首相が議長を務める「人生100年時代構想会議」の議員にもなっていて、本のテーマがそのまま政策とつながりつつあります。

 人生を100年と考えるならば、長く働くことは大切です。しかし、退職してからの人生に資金面で心配のないように手配することも大切な視点です。

イラスト:小迎裕美子

 金融庁は2017年11月の金融行政方針で、「金融資産の運用・取り崩し」を「退職世代等に対する金融サービスの在り方」の課題として明記しました。ここで初めて、資産の取り崩しも金融サービスの一つとして言及されたのです。同じことが18年2月の「高齢社会対策大綱」でも触れられています。

 政府は退職者への金融サービスとして「資産の運用と取り崩し」が重要になってきたとしています。59歳の筆者にとってもこのテーマは重要です。そこで「人生100年時代のお金」をどう考えるかを、全12回の連載でまとめていきます。

■人生100年に実感は?

 人生100年時代という言葉を、「ヒトが長生きする」という漠然とした意味で使うのなら、何となく理解できるという人は多いでしょう。しかし、「自分が100歳まで生きる」ことを想像するのは簡単ではありません。まして、その間の生活に必要な資産にまで気が回らないかもしれません。あるいはその資産が心配になるからあえて自分が100歳まで生きることを考えていないのかもしれません。とにかく切実な事態です。

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