MONO TRENDY

ヒットを狙え

房総へ直行 サイクリスト列車「B.B.BASE」の魅力

2018/5/23

今回の旅では勝浦駅で下車したが、ホーム出口でCCA千葉県サイクリング協会 南部支部によるサイクリングツアーが行われていたので参加することにした。

外房コースの列車が来るときは勝浦駅のホーム出口で参加者を募集しているとのことで、何と無料で参加が可能だ。地元の道を知り尽くした新井さんと吉清さんに先導されておよそ60キロメートルを走ったが、参加者の脚力を考慮しつつ、帰りの列車の時間までにピタリと戻ってこられる素晴らしいルートを案内してくれた。通常こういったサイクリングツアーに参加すると5000~7000円はかかる。自分がどれだけ走れるかまだ把握しきれていないビギナーの方には絶対におすすめである。

取材当日はCCA千葉県サイクリング協会 南部支部によるサイクリングツアーが行われていた
昼食はガイドしてくれた、新井さんがお薦めの「お食事処 番所」(いすみ鉄道大多喜駅前)で猪十六丼(税込み1200円、写真の特盛は1500円)。大多喜町で捕獲したイノシシをぜいたくに使用した丼。臭みはほとんどなく肉の旨味が強い。甘辛いタレがクセになる

B.B.BASEは房総半島をツーリングするための便利な交通手段というより、この列車に乗ること自体をエンタテインメントとして楽しむためのものだろう。何せ列車に乗っているのは自転車という共通の趣味を愛好する人たちだけなのである。車内では愛用している自転車やパーツ、ウエアなどをネタに乗客同士で自然と会話が弾む。学生時代の遠足気分である。列車に同乗しているスタッフの接客もとても気持ちの良いもので、個人的にはぜひもう一度利用したいと思った。

海や山、食、多様な楽しみを一日で満喫できるのが房総半島サイクリングの魅力である
ローカル線と出合えるのも楽しみの一つ

ひとつ心配なのはゴールデンウイーク初日だったにもかかわらず空席が目立ったことだ。サイクリング専用列車という他にはない交通機関の魅力を十分に伝えきれていないのだとしたら実にもったないことである。今後は団体客の誘致や、フリースペースのホスピタリティーをさらに充実させるなどぜひ頑張ってもらいたい。

無料のガイドツアーを行ってくれたCCA千葉県サイクリング協会南部支部の新井千之さん(右)と吉清汐音さん(左)。ツアーの情報はCCA千葉県サイクリング協会 南部支部のフェイスブックアカウントで知ることができる
土産としてオリジナルのウォレットとステッカーがもらえる

(ライター 佐藤旅宇)

「マーケ・デジタル戦略」が分かるデジタルメディア、日経クロストレンド

「日経クロストレンド」では「P&Gマフィア」「AIを使ったリアル店舗の逆襲」「クルマ・鉄道を変えるモビリティ革命『MaaS』」「中国ネット企業の実情」など、次の時代を予見するマーケティング・デジタル戦略の特集記事を毎月たっぷりお届け。マーケ担当者に加えて、経営者・役員やIT担当者など、幅広い層に読んでいただいています。


MONO TRENDY 新着記事

MONO TRENDY 注目トピックス
日経クロストレンド
NTTドコモが店頭の看板から「ドコモ」を消したワケ
日経クロストレンド
日本初「カチッと鳴る」歯ブラシ ライオンが開発
日経クロストレンド
日本電産・永守重信会長 最後の大仕事は大学
日経クロストレンド
30代前半で世帯年収1000万超 好きなブランドは?
ALL CHANNEL