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食の豆知識

アジアの三大チキンライス 東京で食べ比べてみると…

2018/5/16

東南アジアのチキンライスは各国似て非なるもの 右上から時計回りにマレーシア、シンガポール、タイ、インドネシア

「チキンライス」といえば、かつては「鶏肉入りの洋食ケチャップライス」を思い浮かべたものだろう。ところが昨今は、そうではない。ゆでた鶏肉と、そのゆで汁で炊いた香りのいいご飯に、唐辛子やショウガのソースをかけて食べる料理がチキンライス。主にシンガポール、タイ、マレーシアといった東南アジアの名物料理として親しまれている。

 日本でも専門店などで食べることができ、炊飯器で簡単に作れるチキンライスの素まで登場。しかし、よく見ると国によって少しずつその様相が異なるのだ。似て非なるシンガポール、タイ、マレーシアの3大チキンライスを徹底比較してみよう。

 まずはシンガポールのチキンライスから。

専門店には連日長蛇の列 チキンライスはシンガポール人のソウルフード

 チキンライスは中国・海南島出身の華僑が東南アジアの各国に広めたのがその原型と言われるが、シンガポール、タイ、マレーシアのチキンライスのうち、一番その原型に近いとされるのがシンガポール。国民の74%を中華系が占めているシンガポールは、外食比率が非常に高く、飲食店の集合施設である「ホーカー」が100カ所以上もあり、そのほとんどに海南式のチキンライス専門店があるほどだ。まさにシンガポール人のソウルフードの1つである。

 3カ国のチキンライスの違いを知る上で重要なのがソース。「ご飯+ゆで鶏」は3カ国ほぼ共通しているが、ソースが全く違うのだ。シンガポールのチキンライスには、中国黒じょうゆ、チリソース、ジンジャーソースの3種類がマストアイテム。チリやショウガの辛味はあるがさっぱりしていて、日本の甘露じょうゆのような甘みのある中国黒じょうゆがマイルドにまとめてくれる。

ソースは中国黒じょうゆ、チリソース、ジンジャーの3種類が定番

 3種のソースはそれぞれが容器に入ってテーブルにセッティングされているか、小皿に添えて提供されるのが一般的。好みでカスタマイズできるので、辛味をガッツリきかせたり、逆に辛味が苦手な人は控えたりすることも可能だ。

 シンガポール人が特に重視するのはゆで鶏の軟らかさ。絶妙の火加減で、脂肪分の少ないムネ肉でもしっとりと軟らかく仕上げている。また、店によっては、ゆでた鶏肉を冷水にくぐらせる方法もあり、これは鶏肉をプルンとした食感に仕上げてくれるのだとか。食感にもこだわるシンガポール人を夢中にさせるのがチキンライスなのだ。

 ちなみに、日本でシンガポールの本格的なチキンライスを堪能するならば、「威南記海南鶏飯(ウィーナムキーハイナンチキンライス)」(東京・港区)などがおすすめ。実は、現地でも「四大チキンライス」の称号をもつ超有名店でもある。シンガポール人お墨付きの味が楽しめるだろう。

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