家計

もうかる家計のつくり方

子の大学費用も老後資金も不足 シングル親の苦悩 家計再生コンサルタント 横山光昭

2018/5/16

写真はイメージ=PIXTA

 Kさん(53)は今は高校3年生の娘がまだ幼いときに夫と離婚したシングルマザーです。離婚後に始めた飲食店の経営は順調ですが、「大学進学を希望する娘の教育費と自らの老後資金をどのように捻出すればいいのか、考え出すと不安でたまらない」そうです。娘とともに相談に訪れました。

■私立大進学や浪人で貯蓄が底をつく

 飲食店経営にかかる経費や国民年金保険料、健康保険料などを差し引いたKさんの手取り収入は月31万2000円前後です。貯蓄は、離婚の際に元の夫から受け取った慰謝料と養育費400万円を含めて計530万円あります。

 娘は国公立大学が第1志望ですが、滑り止めとして私立大学の受験も検討しているようです。ただ、Kさんは「今の収入と貯蓄だけでは国公立が精いっぱい。私立だったり、合格した大学が自宅から通えなかったり、万一浪人したりしたら、貯蓄は底をついてしまう」と話します。

 Kさんの家計を見る限り、私も現実はそうだと思いますし、娘も「なんとか国公立に合格したい。母には負担をかけたくない」と話します。

■「家にいるときまで料理はしたくない」

 私はまず、支出に問題がないかどうかKさんの家計の状況を精査しました。無駄遣いといえるような支出はないものの、まだ節約できる余地もあるので、Kさんと娘と一緒に改善策を話し合いました。

 削減できそうな支出はまず、食費です。普段、Kさんは自宅から離れた飲食店で遅くまで仕事をしていることもあり、娘の弁当や夕食のために総菜を頻繁に購入しています。店が休みのときなども「家にいるときまで料理はしたくない」という心理が働くようで、外食に出かけたりデリバリーを利用したりすることもあります。

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