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裏テーマは走るスマホ? 新型ベンツAクラスの先進性

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NIKKEI STYLE

グローバル販売300万台超と勢いに乗るプレミアムコンパクト、メルセデス・ベンツ「Aクラス」が6年ぶりにフルモデルチェンジした。現行3代目でスタイルが別物に生まれ変わり、今回4代目でスタイルはもちろん、走り、先進性すべてで進化。そんな新型はどこがすごいのか。次はプレミアムセグメントをどう変えるのか。クロアチアで初試乗した小沢コージ氏が若きプロダクト・マネージャーを直撃した。

◇  ◇  ◇

初代のコンセプトを思い切って捨てた

小沢コージ(以下、小沢) 今回はプレミアムコンパクトの新トレンドというテーマでお聞きします。まずは振り返りですが、初代から数えて世界累計300万台と成功中のAクラス、なかでも現行3代目は調子良さそうですが、勝因はどこにあったんでしょう?

マルコ・エブラ(以下、エブラ) 大きいのは、初代モデルからコンセプトを根本的に変化させたことです。思い切ってスポーティー感を前面に出し、エントリーモデルとしてダイナミックな走りが味わえるようにしました。

小沢 確かにずんぐりむっくりしていたAクラスは3代目で別物に生まれ変わりました。それからバリエーションが異様に増えましたね。ハッチバックのAクラスが出たと思ったら背の高い「Bクラス」が出て、スタイリッシュな4ドアの「CLA」「CLAシューティングブレーク」、SUVの「GLA」へと続きました。

エブラ 今SUVのトレンドが世界中に広がっています。同じようにコンパクトカーのトレンドも広がっていてその波にうまく乗れたのかなと。コンパクトカーの役割もずいぶん変わってきていると思うので。

小沢 なかでも兄弟車のCLAはスタイルがすごくとがっていて、ずいぶん思い切ったコンセプトだと思いました。カッコいいぶん、リアシートスペースなど非常に割り切っている。

エブラ Aクラスはスペースも十分に取ったつもりですが、CLAに関してスペースは重要ではなく、明らかにスタイリングに力を入れました。

小沢 あの時、僕はメルセデスがプレミアムコンパクトに新しいトレンドを持ち込んだと思ったんです。

エブラ その両方だと思います。AクラスとCLAを比べると、Aクラスはスペースを含めバランス重視で、CLAはデザインが重要視されていた。

うわ、Aクラスが走るスマホになった

小沢 いよいよ本題です。今回クロアチアで乗った新型4代目Aクラスですが、スタイルから走り、実用性はもちろん、ユーザーエクスペリエンスまで全面的に刷新されているのに驚きました。特に重視したのはなんでしょう?

エブラ スタイルはよりエモーショナルになりましたし、走りはプラットホームから3つのエンジンまですべて新設計しています。また車内やトランクも広くしました。しかし特に重視したのは新しいユーザーエクスペリエンスの「MBUX(Mercedes-Benz User Experience)」です。新たに音声認識を作り直し、ドライバーとのコミュニケーションを取りやすくし、標準で7インチ、オプションで10.25インチのディスプレーを横に2つ並べた先進的なインターフェースを作り上げたのです。

小沢 僕もそこに驚いたんです。うわ、Aクラスが走るスマホになっちゃったよと。なにしろ「ヘイ、メルセデス!」と呼びかけると音声で応え、音声で操作ができる!

エブラ その通り(笑)。内輪では「スマートフォン・オン・ホイール」と呼ぶこともあるのですが、スマホに車輪が付いたものを造ったつもりです。

小沢 そうなんだ! 開発テーマとして明確に「走るスマホ」があったと。

エブラ 正確に言うと違います。「つながるクルマ」、つまりコネクティビティーが全体に流れる重要なテーマで、今後クルマはあらゆる意味で世界とつながり、それがユーザーの新しい喜びになっていくはずなのです。

小沢 なるほど。それと同時に新型Aクラスにはアップルのカープレイやアンドロイドオートといったスマホ譲りのライバルも入っています。これから新世代のインターフェースを巡ってどんなバトルが繰り広げられるのでしょう。

エブラ われわれは自動車造りのプロです。ドライバーの気持ちに寄り添った使い勝手の良いものを造れると思っています。より感覚的で、操作が速い。それから古いUXを使っている車から乗り換えても違和感のないものを造ろうと考えています。過去との共有性も大切なのです。

小沢 そういうアドバンテージがアップルやグーグルに対してあるんですね。クルマユーザーの特性を知り尽くしているから。

今やAクラスがメルセデスの真の4番バッター!

小沢 ところで今回、昔に比べてコンパクトカーの位置づけが変わってきていると感じたんです。

小沢 昔はメルセデスといえば、大きくてゴージャスな「Sクラス」がその象徴でした。でも今やAクラスがメルセデスを象徴している。実際今回自動運転など、AI(人工知能)機能がものすごく進化していますが、音声認識などはSクラスにもまだ搭載されてないですよね?

エブラ その通りです。Aクラスは今やメルセデスの新しい顔ともいえる存在で、実際Aクラスのお客様の6割はかつて競合他社に乗っていた人ですし、7割の方が次もメルセデス・ベンツをお買い求めになります。高いロイヤルティーに支えられていますし、年齢層も10歳若返りました。

小沢 もはや完全にメルセデスの4番バッターじゃないですか。Aクラスのお客の7割がCクラスやEクラスに乗り換えるんですか?

エブラ 違います。途中にコンパクトのGLAやCLAが入ります(笑)。

小沢 要するに今やコンパクトシリーズがメルセデスのスタイルであり、走りであり、先進性のショーケースになっていると。それを提供できなければリーダーになれないということですか。

エブラ それも正確には違います。われわれはトータルのパッケージ力がメルセデス・ベンツの成功要因だと思っています。スタイルや先進性や走りも大切ですが、それ以上にパッケージ力こそがブランドロイヤリティーにつながっているのです。

小沢 いわばどれもリーダーではないと? AクラスもCクラスもSクラスも全部がメルセデスであって。

エブラ そういうことです(笑)。

小沢 ところでコンパクトシリーズの電動化はどうなりますか?

エブラ 去年われわれはすべてのクルマを電動化すると発表しています。具体的な計画は言えませんが。

小沢 この世代からフランスのルノーグループのインフィニティも、同じ新世代プラットホームを使っていますよね。差別化はどうするんですか?

エブラ それも心配ありません。ルノーと協業し、共同開発してきましたが、エンジンにしろ、ある程度できたところで互いに分かれて独自工場で独自に開発しています。パーツ単位で必要なものを供給してもらい、あとは内製しているのです。一部はお互いが融通を効かせ、提供してもらう部分もありますが、最終的にはすべてをメルセデスが造るのです。

小沢 結果十分メルセデス的なものが出てくるわけですね。今回のように。

エブラ その通りです。

小沢コージ
 自動車からスクーターから時計まで斬るバラエティー自動車ジャーナリスト。連載は日経トレンディネット「ビューティフルカー」のほか、『ベストカー』『時計Begin』『MonoMax』『夕刊フジ』『週刊プレイボーイ』、不定期で『carview!』『VividCar』などに寄稿。著書に『クルマ界のすごい12人』(新潮新書)『車の運転が怖い人のためのドライブ上達読本』(宝島社)など。愛車はロールスロイス・コーニッシュクーペ、シティ・カブリオレなど。

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