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もっとよい転職先探し 成功するタイミングは昇格時? 20代から考える出世戦略(33)

2018/5/15

たとえば22歳で新卒入社のあと、3年で主任、さらに3年で係長に昇進することを標準的なキャリアパスとして、その際のおおよその給与額も定めています。グラフとして下図のように示すこともできます。

就職活動をしているときには、初任給にしか目が行かないことが多いのですが、慣れてくると昇給を気にするようになります。そして入社何年目(あるいは何歳)でいくらくらいの給与になるらしい、ということが実感としてわかりはじめるのが先ほど示した、最初に昇進するタイミングだったりするわけです。

たとえば例として示したグラフでいえば、新人のときには年収は340万円くらいです。月給としては22万円。そして毎年8000円ずつ昇給しますが、28歳で係長になると4万円の手当がついて年収も460万円になります。そこから昇給額も毎年1万円以上になり、やがて32歳で500万円に到達します。このグラフでもう少し先の年齢を見てみると、42歳で課長になって年収800万円になることがわかります。

なるほど、この会社でがんばっていれば、それくらいの年でそれくらいの給与になるのか、ということが具体的に見えてきます。

これが魅力的にうつるのであれば今の会社で頑張ることがいいでしょうし、そうでなければ転職した方がよい、ということになります。

■賃金カーブはどうやって確認するのか

従業員の立場からいえば、このモデル賃金カーブは入社前に知りたいところです。しかし残念ながらこれらの情報は一般的に機密情報となるので、事前に知らされることはほとんどありません。

気をつけなければいけないのは、インターネットで検索することです。「賃金カーブ ●●●●(会社名)」で検索して出てくるサイトがありますが、実はこのサイト情報は正確ではありません。厚生労働省が公開している業界平均の賃金カーブを前提として、そこに各社が公開している平均給与額をかけあわせたものをその会社の賃金カーブとしているからです。実際の賃金カーブは会社によって大きく異なります。インターネットで検索するときは、時間はかかりますが口コミサイトの情報を踏まえて、自分で賃金カーブを作成してみるなどの手間をかけた方が実態に即したものができるでしょう。

平康慶浩
セレクションアンドバリエーション代表取締役、人事コンサルタント。1969年大阪生まれ。早稲田大学大学院ファイナンス研究科MBA取得。アクセンチュア、日本総合研究所をへて、2012年から現職。大企業から中小企業まで130社以上の人事評価制度改革に携わる。高度人材養成機構理事リーダーシップ開発センター長。

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