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画像はイメージ=PIXTA

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今より良い条件の会社があれば転職したい、と思う新入社員の割合はおおむね50%程度だという統計があります。一つの会社の中だけで出世するよりも、複数の会社でキャリアを積みたいという人も多いでしょう。だとすれば、いつどのように会社を移ることを考えるべきでしょうか?

負けてから転職を考えると高望みしやすい

たとえば出世競争に負けた、と思ったタイミングで転職を検討しはじめる人がいます。典型的なきっかけは、後輩に抜かれた時です。できる同期が先に出世することを許せる人も、後輩に追い抜かされたときには少なからず動揺します。

そして転職エージェントに登録してみたり、転職経験のある友人や知人に話を聞いたりするのですが、その後の選択は極端になりやすいようです。なぜなら、負けた理由を自分の力不足ではなく、会社の体質や経営陣の判断、あるいは制度の問題に置き換えてしまうからです。そしてそんな人たちを見返すために、もっと良い会社に転職しようと考えます。

後輩に追い抜かされたということは、その前に並ばれているはずなのですが、そのタイミングでは良い先輩ぶってしまうことも一因かもしれません。

しかし出世競争に負けた、と実感するタイミングは、早くても30代になってからでしょう。それも30代前半ならまだよいのですが、30代後半や40代になってからだと、今いる会社よりも上位の会社への転職は困難になっています。

結果として思い通りの転職がかなわないため、負けたという意識のままで今いる会社に残るか、望まない会社への転職を選んでしまうことになりかねません。

だから「今よりも良い条件の会社」を探すタイミングとしては、もっと別の基準を持った方が良さそうです。

自分の10年後の姿が見えるとき

成功しやすい転職のきっかけは、会社の仕組みを理解して、自分の将来像が見えたタイミングです。別の言い方をするなら、上司や先輩の姿に自分の10年後が重なって見えたタイミング、です。

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