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コンビニに勝つマーケティング 行く途中に商機あり オイシックスドット大地執行役員COCO 奥谷孝司氏

2018/5/16

オイシックスドット大地執行役員COCOの奥谷孝司氏

20万人以上の会員を抱える野菜宅配大手、オイシックスドット大地には、チーフオムニチャネルオフィサー(COCO)という耳慣れないポストがある。現在、COCOを務めるのは、2015年に良品計画から転職した奥谷孝司氏だ。主力であるネット販売と実際の店舗をあわせた総合的なマーケティング強化の指揮をとる。良品計画でネットと店舗の融合を進めた奥谷氏は「店舗があるからお客のことがわかるというのはウソ」と語る。ネット時代の小売業のマーケティングについて聞いた。

■ネット企業だからこそ「体験」でつかみたい

――COCOというのは、どういう役割ですか。

「ネット企業が考えるリアル店舗をきちんと定義して挑戦してみたいと思い、15年にオイシックスに入社しました。まず統合マーケティングという部署で、自社メディアやブランドロゴをつくりました。当社はデジタルが強い一方、すぐには目に見えないブランディングは発展途上です。『私、オイシックスとってるの』と顧客自ら発信してもらえるような、強いブランドにしていくのが目標です。最近はようやく、念願の店舗開発事業に着手しています。オイシックスらしいオフライン体験をどうやってつくるか、今考えているところです」

――オイシックスらしいオフライン体験とは、どういうことですか。

「この2年間、オイシックスのビジネスを見てきて、顧客にもっと近づいていった方がいいと思っています。例えば、主力商品である食材をセットにした調理キット『キットオイシックス』をオフィスで売ってみようとか、移動販売車を使ってオフィスやマンションの前で売ってみるというようなイメージです」

「実際の店舗の競争ではコンビニが一番強いわけで、それより前に行くにはどうしたらいいか考えています。夕方、母親たちが保育園に子供を迎えに行くとして、その前にキットオイシックスを置いたトラックがあったら買ってもらえるかもしれない。使ってみて気に入ったら定期宅配の会員になってくれる可能性もあります。もっとデジタル化が進めば、レジのない店ができたり、LINEのメッセージが店から来て取り置きができたりするかもしれない。何年後かにそんな世界をつくりたいと思っています」

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