スタイルにクラシックの王道のディテールを取り入れながら、新たな提案を織り交ぜるのが鈴木さん流。さらに、エディフィスが掲げる今季のテーマ「ultra marine(ウルトラマリン)」をさりげなく取り込んでいる。もともとエディフィスの世界観はネイビーを基本とする。ウルトラマリンはそれをより強調する意味を持つ。

「今回はその世界観を全体のブルーグラデーションで表現しました」

シャツを一番明るく、ネクタイ、スーツの順で色を濃くするのがポイント

ジャケット、シャツ、ネクタイなど、色や光沢が異なるアイテムを組み合わせた着こなしには少々コツがいる。グラデーションをつける際のポイントも合わせて教えてくれた。

「グラデーションでは、ベースカラーとなるシャツを一番明るくし(今回はホワイト)、その次にネクタイ、スーツの順で色を濃くしていくのがポイントです」

■Vゾーンで威厳を保つ

そんなテクニックを要するVゾーンは、いわば「装いの主戦場」。鈴木さんにこの日のコーディネートのテーマを聞くと、それはトレンドに加え、職場での自らの立場を十分に考慮したものだった。

「もう一つのテーマとしては、クラシック回帰を意味する『英国調』でしょうか。左右の襟を束ねるタブカラーのシャツはそれを表現したポイントの一つです。襟元をキュッと絞るスタイルは顔周りに立体感を与え、襟元を正す英国紳士の姿勢に通じるものがあります。スーツのかすり調などで、慕われる上司を演出した分、Vゾーンで威厳を保つようにしてみました」

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