2020年東京五輪・パラリンピックの開催が近づき、拡大が続くインバウンド(訪日外国人)需要。それを後押ししているのが訪日客の情報源になっている日本紹介サイトだ。英語サイト「japan-guide.com(ジャパンガイド)」は世界で月間約180万人が閲覧する「人気ナンバーワンの日本紹介サイト」といわれ、訪日客への影響力も大きい。国内の総代理店として同サイトの成長を支えてきたエクスポート・ジャパン(大阪市)の高岡謙二社長(ジャパンガイド取締役)に、サイトから読み解ける「日本の魅力」について語ってもらった。(聞き手は経営心理士・公認会計士 藤田耕司)
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――ジャパンガイドについて教えてください。
「スイス人で創業者のステファン・シャウエッカー氏が1996年に開設し、日本の観光地や文化などを英語で紹介しています。月間 180万人の閲覧者がいるほか、個人情報をサイトに登録してより多くのサービスを受けられる会員が約98万人います。日本のことを英語で語るインターネット上のコミュニティーとしては世界最大規模だと思います」
「ステファン氏が代表取締役を務めるジャパンガイド(群馬県藤岡市)がサイトを制作・運営しており、私は同社の社外取締役を務めています。一方、私が代表取締役であるエクスポート・ジャパンが同サイトの広告代理業務をしており、ステファン氏が同社の社外取締役に就任しています」
「鼓童」の音楽ライブが訪日客を魅了
――サイトでは、どんな観光地が人気なのでしょうか。
「ジャパンガイドでは、観光地ごとにユーザーからの投票で満足度と訪問者数を集計しています。それをランキングに示したのがこちらの表です」
――訪問者数は東京と京都が群を抜いていますね。訪問者数ランキングはある程度予想がつく内容ですが、満足度ランキングは、一般には知られていない所がたくさんランクインしていて興味深いですね。満足度ランキング第1位の「佐渡のアース・セレブレーション」とはどういうものなのでしょうか。
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