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立川談笑、らくご「虎の穴」

するってぇと、あれもこれも「スポーツ」? 立川談笑

2018/5/13

写真はイメージ

 「より速く、より高く、より強く」というフレーズ。これはオリンピックのモットーであるといわれます。そして、ここに我々の抱く「スポーツ」のイメージが凝縮されていると思うのです。ところが、見渡してみると「スポーツ」と「スポーツっぽいもの」が微妙に近接しながら世間にはあふれています。私はもやもやが止まりません。

 そこで今回のテーマは、「スポーツとその周辺」です。先に言っておきますが、結論はありません。落語家のマクラ話ですから。そのおつもりで、ぼんやりとお付き合いください。

カーリング、最初はびっくり

 先ごろ平昌で開催された冬季五輪。日本勢の大活躍はまだまだ記憶に新しいところです。中でも女子カーリングは「そだねー」が流行語になるほどの注目を集めました。ところで、あの競技って、最初に見たときは違和感がありませんでした?

 「これ、スポーツ、なの?」「この競技の選手も、アスリート?」みたいな。

 いやいや、もちろん立派なスポーツですよ。私も存じてます。選手も支える皆さんもリスペクトしてます。この場では、申し訳ないことに、「認められたスポーツ」と「いまだ認められていないスポーツ」の境界を語るためにとっても分かりやすい気がして例に挙げさせてもらっています。

 スポーツ競技とは、優れた身体をぞんぶんに使って、優劣を競い勝敗を決するものである、と。まあ、だいたいですがこんな共通理解でいいですよね。スポーツ選手っていったら、生まれながらの運動神経やらを備えた身体に激しい筋トレやストレッチを施して、競技スキルを果てしなく染み込ませた、トップアスリートを思い浮かべます。

 そこへいくと、カーリングの選手はどこにでもいるOLさんみたいな雰囲気で、ちょっと目を離すとみんなで輪になってイチゴだとかをもぐもぐしてる。競技自体も「速く、遠く、強く」とはほど遠い雰囲気で、ゆったりと微妙なボディーコントロールや、戦略、メンタル、チームの意思疎通。そんな方が重要に思えます。

 だからカーリングを初めて見た時は「なんだこれ。スポーツか?」と思いました。いや、でも。でも!ですよ。そんな日本代表の試合を見て応援しているうちに、いつしかあの競技は明らかに紛れもない「スポーツ」になったじゃないですか。そのあたりの、我々の中にある「スポーツ観のゆらぎ」についてお話をしたいのです。

 スポーツ種目としてのカーリングは、急速に浸透しました。じゃあ、どこまでスポーツの範疇(はんちゅう)といえるのだろうか。そんな興味がわいてきます。ボーリング、ビリヤード。さらにダーツあたりまではあっさりとスポーツに入りそうです。

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