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人手を限界まで減らす「変なホテル」では、フロントでロボットがお客を出迎える(東京都港区)

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エイチ・アイ・エス(HIS)会長兼社長の沢田秀雄氏は、技術の目利きとしても知られています。ハウステンボスで試している様々な先進技術は、もともとは外部のベンチャー企業が持つ種に、ハウステンボスやHISが出資という水をやって育てたものが多いのが特徴です。沢田氏はどうやって時代の先を読み、技術の良しあしを見定めるのか。その思考法を聞きました。

◇  ◇  ◇

「有望な技術が、なぜ沢田さんのところに集まってくるのですか」とよく聞かれます。それは沢田秀雄、ハウステンボスなら何か新しいことをやってくれると思われているからでしょうね。次世代エネルギーやロボットの開発では、ハウステンボスを広大な実験場にしています。それに僕は人をだますような人間じゃないから(笑)。夢を持つ人たちが、私を信用してくれるのではないでしょうか。

格安航空券の販売を手掛けて航空運賃を劇的に下げたり、格安航空会社(LCC)の先駆けであるスカイマークエアラインズ(現スカイマーク)をつくったりしてきたので、「既成の勢力に対抗して新しいことにチャレンジしてくれる」という期待も当然交じっているでしょう。そういうイメージがあるから、新しいテクノロジーをぜひ沢田に見てもらおうと思ってもらえるのでしょう。ありがたいことです。

ベンチャーの将来性、自分の目で判定

技術のことは、自分が納得するまで聞きます。普通の大会社だったら、そんな投資話がきても、秘書や事業部の部長が対応し、トップが自ら聞くことはまずないと思います。僕は面白そうなベンチャー企業であれば、話を聞きます。それで「おっ、これはいけるかな?」と思ったらすぐ協力して出資します。ここが他の経営者と少し違うところだと思いますよ。

安定した収益基盤のある大会社の社長は、リスクをあまりとりたくないと考える人が多いでしょう。競争を勝ち抜いて苦労してトップに上り詰めたのに、リスクがあることにチャレンジして何か問題でも起こしたら、経営者としての名声に傷がついてしまう。だから新しいことに挑戦するのに、どうしても腰が引けるのでしょう。僕の場合は、ずいぶんバツがついているから(笑)、失敗なんて気にしません。「ダメでもどうってことないだろう」っていつも言っていますよ。

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