日経マネー

2018/5/11

吉井 インデックス型は、同じ投資対象の中でコストが安いものを選ぶという考えでいいと思います。アクティブ型を選ぶ際は、できるだけ長期の運用実績を確認しましょう。つみたてNISA対象の国内株式アクティブ型投信は7本ありますが、このうち過去5年間の実績でインデックス型を上回るのは「ひふみプラス」「ひふみ投信」「年金積立 Jグロース」「コモンズ30ファンド」の4本。この5年間は多くのアクティブ型が好成績を残した期間なので、ここでインデックス型を下回るとなると厳しいのではないでしょうか。

つみたてNISAの対象となる国内株式アクティブ型投信の運用実績

F 厳しいというのは?

吉井 インデックス型を上回るだけの銘柄選択力がないか、期待される超過収益に対してコストが高いことが推察されます。もしくは意図的にリスクを抑えた運用をしているケースで、「結い2101」はこれに該当します。

F 他に注意点はありますか。

吉井 アクティブ型投信がつみたてNISAに採用されるには5年以上の運用実績が必要ですが、5年は必ずしも長期とは言えません。運用哲学や手法にもよりますが、運用の特徴をつかむには上昇と下落を含む相場局面を2~3期間分見ないと、その継続性や変化の度合いを推し量るのは難しいです。また、運用担当者の交代や資金流出入の増減などでパフォーマンスが変わることがあります。

F では、インデックス型を選ぶ方が無難ということですか。

吉井 つみたてNISAの口座は一度購入すると商品の入れ替えができません。非課税期間が20年ということを考慮すると、運用の中身が変わるのを覚悟でアクティブ型を選ぶのは、結構大きな決断だということは確かでしょう。

吉井崇裕
 イデア・ファンド・コンサルティング社長。ファンド・アナリストとして、国内約6000本の投資信託を常時分析する。モーニングスター、三菱アセットブレインズにてファンド・アナリスト、朝日ライフアセットマネジメントにて販売および運用関連業務に従事。現在は神奈川県鎌倉市で個人投資家向けに投資助言サービスも行う。http://ideafc.co.jp/

[日経マネー2018年6月号の記事を再構成]

日経マネー 2018年 6 月号

著者 : 日経マネー編集部
出版 : 日経BP社
価格 : 730円 (税込み)