ナショジオ

旅・風景

美しくも神々しい岩塩採掘坑の地下世界 写真9点

日経ナショナル ジオグラフィック社

2018/5/16

ナショナルジオグラフィック日本版

地下の太陽 採掘用の機械で削られたシルビナイト層。シルビナイトがいかに色彩豊富で美しいかがよくわかる1枚だ(PHOTOGRAPH BY VIKTOR LYAGUSHKIN)

 岩塩坑ときいて、どんな場所を思い浮かべるだろう。ここで紹介する写真はすべて岩塩坑のもの。地下400メートルまで続く坑道を照らすライトが、神秘的な光景を浮かび上がらせる。その秘密がシルビナイトという岩塩とカリ岩塩の混合物だ。色合いは鮮やかで、地下に広がる絶景に驚くはずだ。

 この岩塩坑は、ロシア中西部のベレズニキにある。採掘坑の壁は、複雑な模様の織物に覆われているかのようだ。シルビナイトは、オーストラリアと南極を除くすべての大陸で発見されている。鉱脈があるのは、太古の時代、海だった場所だ。

 ところで、シルビナイトに含まれるカリウムは、19世紀以降、農業の肥料としても広く用いられてきた。カリウムは特定の果物の皮を厚くする。広く見れば、カリウムは農産物貿易にも貢献していると言える。マンゴーやバナナなどを、貨物船で海外から輸入できるのも、厚い皮があってこそだ。

 次ページでは、シルビナイト採掘坑内の神々しい絶景と、そこで働く人々の写真を8点紹介する。

ナショジオ新着記事

ALL CHANNEL