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ビデオゲームはJリーグを救うか チェアマンに聞く 若いファンを開拓、全国各地で体験会も

2018/5/10

Jリーグ初のeスポーツ大会決勝戦で優勝皿を渡す村井満チェアマン(左、東京都文京区のJFAハウス)

 Jリーグは日本のスポーツ界のなかで、いち早くゲーム対戦競技「eスポーツ」に参入した。当初は「ビデオゲームがスポーツなのか疑念があった」という村井満チェアマンだが、いまやリアルのサッカーと並ぶ柱にと期待をかける。狙いは、高齢化が進むサッカーファンの若返りだ。Jリーグはeスポーツをどう活用しようとしているのか、村井氏に聞いた。

◇  ◇  ◇

■スポーツの概念「ガラガラと崩れた」

 ――Jリーグがeスポーツに参入するきっかけは何でしたか。

 「国際サッカー連盟(FIFA)から『eワールドカップ』を始めると昨年10月に聞いたことです。それまでFIFAは別の名前でビデオゲームの世界大会を開いていて、我々も知ってはいましたが、まったく関心の外でした。FIFAがそこまで(ビデオゲームに)本気とは思いもしなかったのです。『ええっ、ワールドカップやるの?』という感じで。ワールドカップの国内予選ならば、Jリーグとしてもきちんとやらなければと考えました」

インタビューに答えるJリーグの村井満チェアマン(4月26日、東京都文京区のJFAハウス)

 ――「eワールドカップ」がなければ、参入はもっと遅れていたということですか。

 「遅くなっていたでしょうね。そのくらい日本のサッカー界にとって、eスポーツは遠い存在でした」

 ――FIFAから話があって半年後の2018年5月4日には、国内予選を兼ねた「明治安田生命eJリーグ」を開きました。eスポーツについて、見方は変わりましたか。

 「はい。私のなかでガラガラと崩れていく感覚がありました。日本では久しく、学校の体育がスポーツのベースとなってきました。だから汗をかいて体を動かすことがスポーツと考えがちです。しかし世界では、非日常で楽しむことがスポーツと定義されています。eスポーツを見てもらうことも、Jリーグを見てもらうことになるのです。日本において、スポーツの定義を変えることに近いのかもしれません」

 ――eスポーツには何を期待していますか。ファンの裾野を広げる効果もあるのではないですか。

 「自分が体験できない夢の世界をメディアを通じてシミュレーションし、その世界に関心を持つということは昔からよくあります。私はかつて『巨人の星』に影響されてソフトボールをしましたし、私の姉は『アタックNo.1』を見てバレーボールをしました。現代ではビデオゲームを通じて、サッカーに興味を持つということもあるでしょう」

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