ブリーフ・長風呂…不妊を招きかねない男の習慣男性不妊症の実態と治療法(前編)

日経Gooday

自分の精子がどんな状態か心配になったら、早めに調べてみよう。精液検査は泌尿器科または不妊治療の一環で婦人科でも可能だ。多忙、羞恥心など様々な理由で医療機関に行きにくい人向けには、「TENGA MEN'S LOUPE」(TENGAヘルスケア)や「Seem」(リクルートライフスタイル)など、自宅でスマートフォン(スマホ)を用いて精子の状態を見られるキットも市販されている。

実は、精子の数や運動率は、その日の体調によって10倍もの差が出るそうだ。女性は毎月の月経によって、いや応なく体調や生活リズムを意識するが、男性にとっては精子がストレスや老化のサインを真っ先に表す、女性にとっての月経のようなものともいえる。

老化に対抗する健康習慣が精子を守る

では、危機的状況の精子を守るすべはないのだろうか?

「遺伝子に刷り込まれた体質的なものは変えられませんが、老化やストレスによって精子の状態が悪くなるので、基本的には老化を促進しないような日々の生活によって、精子の状態が改善する可能性はあると考えています」(小堀さん)

以下に、精子を守るために日常生活で心がけたいことを挙げた。よく寝る、太りすぎないようにする、運動する、禁煙、健康的な食生活、ストレスをためないといった根本的な生活習慣の改善がそのまま精子を守る生活につながる。老化に対抗するという意味で、抗酸化作用のあるサプリメントが精子の運動率を上げるという報告もあるそうだ。

参考「精子力を高める7か条」岡田弘オフィシャルサイト

子どもを望みながら、このような生活改善をしても精子の状態が改善しない場合、人工授精や体外受精などの不妊治療が選択肢となる。次回は男性不妊症の原因と実態、治療法についてお伝えする。

(ライター 塚越小枝子)

小堀善友さん
獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科・リプロダクションセンター准教授。2001年金沢大学医学部卒業、同大泌尿器科入局、2009年獨協医科大学越谷病院泌尿器科助教、2013年同大越谷病院講師、2014~16年米国イリノイ大学シカゴ校泌尿器科リサーチフェロー。専門は男性不妊症、勃起・射精障害、性感染症。著書に「泌尿器科医が教えるオトコの『性』活習慣病」(中公新書ラクレ)など。HP:Dr.小堀の男の妊活ガイド、Facebook:コボちゃん先生の射精障害講座

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