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ブリーフ・長風呂…不妊を招きかねない男の習慣 男性不妊症の実態と治療法(前編)

日経Gooday

2018/5/16

精巣は熱に弱いので、サウナや長風呂は控えめにしたい。写真はイメージ=(c)georgerudy-123RF

 「精子の数が減っている」という話を聞いて衝撃を受けたことがある人もいるのではないだろうか。最新の研究でも、不妊症につながる新たな精子のリスクが分かってきたという。精子を守る方法について、獨協医科大学埼玉医療センター泌尿器科・リプロダクションセンター准教授の小堀善友さんに聞いた。

■数が減っているだけじゃない! 新たな精子のリスクとは?

 精子の数が減っているというのは、本当だ。2017年に「欧米人男性の精液を約40年間調査した結果、精子濃度が52.4%、総精子数が59.3%減少した」という論文[注1]が海外で発表され、注目された。

 「このデータにはアジア人の精液検査データは含まれていませんが、日本人も同様のトレンドをたどっている可能性は十分に考えられます。日本でも精巣の大きさが小さくなってきているという報告は以前からあり、小さくなれば精子は少なくなります」と小堀さんは言う。40年間で精子が半分になっているとは、由々しき事態だ。

 精子が減少すれば、男性不妊症につながる。世界保健機関(WHO)の基準によれば、そもそも自然妊娠には以下の数値をクリアしていることが必要だ。

 「ただし、これは自然妊娠に必要な『下限』です。これだけの結果があった人が1年間通常の性交渉をして妊娠する確率は5%」と小堀さんは注意を促す。この基準を満たしているからといって必ず妊娠に結びつくというわけではないし、この基準以下の場合、自然妊娠する確率は0%に近い。

 さらに最近の研究で、精子の中には一見元気で問題なく見えても、妊娠に結びつく力が衰えているものがあることが分かってきた。

[注1]Human Reproduction Update. 2017;23(6):646-659.

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