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繰り返すスペクタクル 巨大氷河アーチ崩壊の瞬間

日経ナショナル ジオグラフィック社

2018/5/20

ナショナルジオグラフィック日本版

 アルゼンチン南部のパタゴニアにあるロス・グラシアレス国立公園は、ビルほどもある巨大な氷河が崩壊することでも知られ、世界遺産にもなっている。なかでも同公園にあるペリト・モレノ氷河では、数年おきに巨大な氷河のアーチが現れては、湖にくずれ落ちることで注目を浴びた。2018年3月、大自然が作り出す一大スペクタクルをひと目見ようと、多くの人が訪れた。

 ペリト・モレノ氷河のアーチが周期的に崩壊するのには理由がある。山の斜面にある氷河は、常に湖に向かってゆっくりと移動している。その先の対岸は岬のように突き出ており、氷河が到達すると、浅い湖の流れをせきとめる氷の壁となる。その後、夏になると、解けた氷河の水が湖に流れ込んで水位が上昇し、湖の流れが氷の壁に穴を開けてアーチをつくる。こうして、アーチは徐々に削られていき、その後、一気に湖になだれ落ちる。

 2018年に氷河のアーチの崩壊を見逃した人も、2~4年後にはまたチャンスが巡ってくるはずだ。ペリト・モレノ氷河は、世界でも数少ない成長する氷河だ。世界中で氷河が縮小するなかで、なぜペリト・モレノ氷河が成長を続けるのかは分からない。研究者たちは、氷河の下の地形の急な勾配が関係しているのではないかとみている。

(日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック 2018年3月16日付記事を再構成]

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