ゲームは今やSNS ノートPC持ち寄りパーティーもゲーミングPC最前線(2)

メインストリーマーには、10万円から購入できるモデルが人気です。パフォーマーは15万円前後のモデル、一番アクティブの高いエンスージアストは30万円近くするハイエンドなモデルを購入する人も多いですね。

――今後、どのようなモデルが主流になっていくのでしょうか。

ゲーミングノートだとみています。これまでゲーミングPCといえば、デスクトップPCが主流でした。ノートPCは「パワーが足りない」「グラフィックが弱い」というイメージが強く、ユーザーに受け入れられなかったからです。しかしテクノロジーの進化によって、グラフィックボードのダウンサイジングが実現し、ゲーミングノートの軽量化が進んでいます。「重い・うるさい・大きい・パフォーマンスが低い」といったゲーミングノートのイメージも変わってきました。今後は、PCゲームの世界でも、ノートPCが主流になっていくでしょう。

――ノートPCが高性能化しているとはいえ、コストパフォーマンスを考えるとデスクトップPCが有利ではないでしょうか。

ノートPCでないとできないこともあるのです。仲間と集まり一緒にゲームをプレーする「LANパーティー」と呼ばれるイベントにも、ノートPCなら自分のPCで参加できます。またストリーマーの中にはイベントなどで、移動してプレーするユーザー層も増えているのです。こういったモビリティーニーズに応え、当社ではノートPCでも大会に出られるスペックを備えた製品「OMEN X」を投入しました。

「OMEN X by HP 17」は、洗練されたデザインが特徴。モニター部分が本体から浮いているデザインになっているが、これにより冷却性能も上がる
キーボードを見ると、十字キーが独立している。独立していることによって、誤操作を避けられる。十字キーを使うゲームへの配慮だ

日本でゲーミングPCの認知を広げるには

――今後、日本のゲーミングPCはどうなっていくと思いますか。

現在のPCゲームは、漫画やアニメとは異なり、一人ではもちろん、友達ともコミュニケーションを取りながらチームを組んで戦ったり、協力プレーを楽しんだりできるコンテンツです。リアルの友達とはもちろん、ゲーム内で同じ趣味を持った「新たな友達」を増やすこともできます。また、ゲームをオンラインで購入できるサイト「Steam(スチーム)」にはグループ機能(スレッド)があり、同じゲームをする人々が集まって、情報交換をしたり一緒にプレーする友達を募集したりできる。オンラインゲームは「新しいSNS」として、今後さらに発展していくと思います。

PCゲームの盛り上がりはイベントを見てもわかる(写真上は2017年東京ゲームショウでの「OMEN by HP」ブース。写真下は18年3月18日に愛知県豊田市のエディオン豊田本店で開催した、人気ストリーマーによる店頭イベント)

ただ、人気が高まっているとはいえ、日本でのゲーミングPCの認知はまだこれから。すでにゲームを楽しんでいる層だけでなく、まだゲームに興味のない層にもアプローチしていく必要があると感じています。その一つの手段としてプロゲーマーや、動画配信サイトでゲームの動画やライブを配信している「ストリーマー」のスポンサーになることで、認知を広げていきたいと考えています。

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次回はゲーミングPCを扱うショップに話を聞く。どんな人たちがゲーミングPCを購入するのか。彼らのこだわりのポイントは?

ゲーミングPC最前線
人気高まるゲーミングPC ゲーム動画でユーザー拡大
ゲームは「新しいSNS」 ノート持ち寄るイベントも

(文 辻村美奈=マイカ)

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