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ゼロハリからトートに急速進化 ビジネスバッグ30年 納富廉邦のステーショナリー進化形

2018/5/10

トートバッグは女性用のカジュアルバッグとして発展したが、肩に掛けられ、かさばる荷物の出し入れもスムーズ、大容量にして持ちやすいデザインなど、ビジネスにも向いていた。

人気の火付け役となったブランドの1つが、ミリタリーテイストを上手に取り入れたブリーフィングだろう。パソコン対応トートバッグをいち早く送り出し、人気を博した。その後を追うように、一般のカバンメーカーもビジネス用のトートバッグに乗り出していく。

吉田カバンの「PORTER DEVICE 2WAY TOTE BAG」はトートバッグの利便性はそのままに、ブリーフケース的な機能を持たせた。ノートパソコンと濡れた折り畳み傘を同じバッグに収納できるなど、ビジネスタイプのトートバッグに求められる機能を過不足無くまとめた製品で、2010年前後から大ヒットとなった。

ブリーフィング「BS TOTE TALL」:トートバッグにミリタリーのテイストとビジネスバッグとしての機能を持たせたブリーフィングのトートはビジネストートというジャンルを定着させた。現在も、大容量高機能のビジネスバッグとして完成度が高い
吉田カバン「PORTER DEVICE 2WAY TOTE BAG」:ビジネストートをよりビジネスバッグに近づけたのは吉田カバン。服装に合わせやすいスクエアなデザインの中にトートバッグの利便性と、ブリーフケースのオーガナイザー機能を両立させている

■日本独自の3wayタイプ

吉田カバン「PORTER FLASH 3WAY BRIEF CASE」:リュックにもショルダーバッグにもブリーフケースにもなる3wayバッグは、ブリーフケースにこだわる日本での人気が高い。最近の製品はどの使い方でも不自然にならないようにデザインされている

ブリーフケースで人気になったのが、ショルダーバッグとしても、バックパックとしても使える、いわゆる「3wayタイプ」だ。

実は3wayタイプ、海外ではほとんど見られない、日本ならではのスタイルだ。そこには「バックパックではお客様に失礼」という感覚もあるのだろう。だからこそ「PORTER FLASH 3WAY BRIEF CASE」のような、どのスタイルでも使いやすい製品がヒットする。この製品は、カバン前面の大きなポケットが、縦でも横でも使えるようになっているなど、ブリーフケースとしてもバックパックとしても不便のないように配慮されている。

■荷物が少ない人向けのバッグも

一方、かばんに入れて持ち運ぶ荷物が減ったという人も出てきた。ノートパソコンが小型になり、書類もデジタル化されたという人もいれば、セキュリティの関係上、ノートパソコンや書類を会社外に持ち出せないというケースも増えているからだ。

荷物が減った人たちが求めているのが、薄マチのスマートなブリーフケースだ。

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