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Xperia Ear Duo 「着けっ放し」イヤホンの実力は

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日経トレンディネット

ソニーモバイルコミュニケーションズが2018年4月21日に発売した「Xperia Ear Duo XEA20」(以下Xperia Ear Duo)は、左右のユニットが独立した完全ワイヤレスヘッドセットだ。ほかの完全ワイヤレスイヤホンと違うところは、耳を塞がない構造で周囲の音と音楽を同時に聞けること、耳の下に掛ける装着方法など。Xperia Ear Duoを持つ人同士で最大5人までトランシーバーのように通話できる機能もある。

製品を貸してもらって使い始めたところ、すぐに気に入ってしまった。まだ1週間ほどだが、寝るときと風呂に入るときと充電しているとき以外はほぼ着けっ放しで生活している。気に入った理由は大きく3つある。

眼鏡OK 蒸れずに快適な装着感

Xperia Ear Duoを装着してまず魅力に感じたのは「風通しがいい」という開放感と爽快感だ。有線・無線問わず色々なイヤホン・ヘッドホンを使っているが、毎年夏になると蒸れてしまって大変だ。耳の中も外も汗ばんで嫌になるし、イヤホンやヘッドホンが傷むことにつながりかねない。その点、Xperia Ear Duoはイヤーピースに穴が開いていて耳を塞がないので、長時間着けっ放しでも蒸れずに快適だ。

耳の下に掛ける独特の装着方法も快適だ。筆者は眼鏡をしているが、装着しても眼鏡と干渉しないところがいい。逆に、女性で大き目のイヤリングをしている人には使いづらいかもしれない。重さはカタログ値で片側10.6gとなっている。人によって感じ方は違うと思うが、長時間装着しても重さは気にならない。

装着するときはちょっとコツがいる。最初は不慣れなため、手で耳たぶを軽くつまんで引っ張り、Xperia Ear DuoのU字型の管の部分(音導管)で挟むように挿しこんで装着していたが、毎日着け外しをしているうちに片手で簡単に装着できるようになった。イヤーピースは耳の穴の中に入るのではなく、穴の上に軽く被さる感じになる。いったん身に着けると外れにくく、走ったりジャンプしたりしてみたがほとんどズレることがなかった。IPX2の防滴対応なので、スポーツをする人にも向いているだろう。作りは全体的にカッチリしていて強度も問題なさそうだ。

本体色はブラックとゴールドの2色。筆者はゴールドを装着して過ごしているが、編集部をはじめ行く先々で知り合いに「大きいイヤリングをしているみたいで不気味」と言われたので、男性はブラックが無難かもしれない。

不思議な聴こえ方 音もいい

気に入った2番目の理由は、面白くて快適なリスニング体験ができることだ。イヤーピースに穴が開いているので、外の音は装着していないときと同様に聞こえる。そして音楽を再生すると、その外音と音楽が一体化して、自然な響きで聴こえてくる。遠くにあるのか近くにあるのか分からないスピーカーからBGMが流れてくるような感覚で、とても不思議な聴こえ方だ。こうした外音と音楽を同時に聞けるイヤホンはほかにもいくつか試したことがあるが、それらとも違う。

音質も好ましく感じる。外音が聞こえることもあって中~低音域がよく響くわけではないが、薄っぺらでスカスカな音ではなく、音の厚みや奥行き感をしっかり感じさせてくれる。細かい音も意外によく聴き取れる。静かな場所で音量を上げるとヘッドホンのような聴こえ方になる。耳を塞がないためか、聴き疲れもしにくい。

Xperia Ear Duoを装着したまま交通量の多い道路の歩道を歩いたり、地下鉄に乗ったり、飲食店や家電量販店に入ったりしてみたが、そうした周囲の騒音が大きい場所でも、音楽は想像以上にはっきりと聴きとれる。この不思議な感覚は、店頭で短時間試しただけでは分かりにくいかもしれない。

周囲の騒音に合わせて自動的に音量を調節する機能があり、この機能の効き目もいい。ただし敏感すぎるのか、風の強い日だと風切り音に反応してしまうようで、静かな場所なのに風が強く吹くといきなり音量が上がることがあった。この辺りは将来の改善を期待したい。

音漏れが気になるところだが、装着して音量をかなり上げて周囲の人にチェックしてもらったところ、ほとんど音漏れしていないとのことだった。普通に聴く音量ならまず問題ないだろう。

「ながら聴き」に最適 操作性も良好

装着して音楽を聴きながら編集部で仕事もしてみた。外音が普通に聞こえるので話しかけられてもすぐに分かり、問題なく仕事ができる。イヤホンをしていると自分のしゃべり声が大きくなってしまいがちだが、Xperia Ear Duoだとそういうこともない。何か作業しながらの「ながら聴き」には最適だろう。

操作性もいい。初期状態では、左側面をタップすると再生・停止、ダブルタップで曲の先送り、右側面を長押しすると音声アシスタントの呼び出し、側面を上下にスライドすると音量の上下ができるといった操作が割り当てられている。割り当てはアプリで変更できる。完全ワイヤレスイヤホンの中にはボリューム操作に対応していないものもあるが、Xperia Ear Duoは音楽再生の操作が一通りできるので、いちいちスマートフォンに手を伸ばす必要がなくハンズフリーで使える。最初は装着位置を直そうとしてタッチパッドに指が触れてしまい、再生を止めてしまうようなこともあったが、これは触る位置に気をつけているうちに慣れた。

頭を動かすヘッドジェスチャーで操作する機能もあるが、しばらく試していたら首筋が痛くなってきたり、地下鉄車内で不審な目で見られたので止めた。これは両手が離せない作業をしているときや、なにか運動をしながら使うときのための機能だろう。

デイリーアシストに癒やされる

Xperia Ear Duoは、Android搭載機器ならソニー独自のAssistant for Xperia、LINE Clova、Googleアシスタント、iOS搭載機器(iPhone、iPad)ならSiriといった音声アシスタントを利用できる。ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンはこうした音声アシスタントに対応した製品が増えていて、ひとつのトレンドとなっている。

気に入った3つめの理由はデイリーアシスト機能だ。これはXperia Ear Duoの内蔵センサーや、接続しているスマートフォンのGPSを利用してユーザーの状況を認識し、それに合わせて日付や時間を教えてくれたり、天気やニュースを伝えてくれるというもの。ユーザーから何もしなくても、Xperia Ear Duoのほうから話しかけてきてくれる。

まず、朝起きて充電ケースから取り出して装着すると、「〇〇さん、おはようございます」と女性声優の声で爽やかに語りかけてくれる。そしてニュースや予定などを教えてくれる。

続いて自宅を出て少し歩くと、スマートフォンのGPSでそれを感知して「いってらっしゃい!」と爽やかな声で見送ってくれる。今日も一日頑張ろうという気になれるというものだ。そして夜、疲れ果てて自宅近くまでたどり着くと、「おかえりなさい」と温かく迎えてくれる。この声を聞くと、明日も強く生きようという気になれる。初代のXperia Ear(XEA10)にもこれに近いアシスト機能はあるが、Xperia Ear Duoはより機能が細かく、セリフのパターンが多いし、また両耳から音声が聞こえてくるのでずっと身近な存在に感じられる。この機能のために欲しくなってきた。

着けっ放しで生活したくなる

Xperia Ear Duoは、蒸れない快適な装着感、外音と音楽をいい音で同時に聴けるというリスニング体験、便利で癒やされるデイリーアシスト機能など魅力の多い製品だ。

完全ワイヤレスイヤホンとしても使えるが、そう捉えただけでは本質を見誤ってしまうだろう。イヤホンやヘッドホンを身に着けて音楽に没頭するのではなく、音楽を楽しみつつ周囲としっかりコミュニケーションを取ったり、音声アシスタントを使いたい、そんな使い方をしたい人向きの製品だ。日常生活にBGMを付け加える製品とでも言えばいいだろうか。

前述のようにほぼ着けっ放しで生活しているが、難点はバッテリー駆動時間が約4時間ということ。朝起きて身に着けると昼前にはもうバッテリーが切れてしまう。充電ケースで3回分の充電ができ、7分で1時間分充電できる急速充電機能があるとはいえ、充電している間は使えないわけで、この待ち時間がとても長く感じられる。長時間着けっ放しで使いやすい製品だからこそ、もっと長い駆動時間が欲しいところだ。

(ライター 湯浅英夫)

[日経トレンディネット 2018年4月20日付の記事を再構成]

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