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五月病は成長のバネ プロが教える職場ぐるみの克服術 クレイア・コンサルティングの橋本卓氏に聞く

2018/5/9

五月病を克服するには正しい認識が必要だ。写真はイメージ

新年度が始まって1カ月余り。新入社員や異動で新たな職場に移った人にとっては、張り詰めていた緊張の糸が緩み、ふと我が身を振り返る時期かもしれない。そんなとき、過度に自分を責めてしまうと、いわゆる「五月病」になってしまい、仕事のパフォーマンスを下げてしまいかねない。新入社員や若手のビジネスパーソンが五月病を克服し、周りの信頼を勝ち得ていくためには何が必要か、人材開発や人事・組織改革を得意とするクレイア・コンサルティング(東京・港)の橋本卓執行役員兼ディレクターに聞いた。

■「自己愛」の強さが仕事を遠ざけ、悪循環に

五月病は新しい環境に適応できないことで生じる精神的な症状の総称とされる。その原因は何か。橋本氏は最近の特徴として「自己愛が強すぎる人が多い」点を挙げる。家庭や学校で厳しく叱られる経験が少なく、自分に足りない点を自覚しないまま、社会人になる人が増えている。逆にいえば、自分ができることばかりに目が向き、自己愛は総じて大きくなりがちだという。

その結果、どうなるか。入社したり、異動したりすれば、目新しいことばかりで、当然ミスも起きる。ところが、自分に自信がありすぎるため、少しのミスでも「自分はもっとできるはずなのに」と否定的にとらえてしまう。「心理学でいうところの自己認識との不協和状態」(橋本氏)だ。それが重なると、自信過剰が打ち砕かれるだけでなく、本来だれにでも必要な自己肯定感まで失ってしまう。

ミスが起きても、「次は気を付けよう」と前向きに捉えれば、成長につながる。しかし、自己愛が強すぎると、「上司の指示が悪い」とか「こんな仕事を割り振る会社が悪い」と、周りの責任にしてしまう。自己防衛に走ってしまうわけだ。さらに、リスクを回避するため、明確な指示を求めるようになる。「これは上司に、よくない心証を与えます。文句の多い部下だと思われれば、仕事も回ってこなくなる。成長の機会も奪われ、悪循環となってしまいます」(橋本氏)

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