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らくティブすすき野とうきゅう店店長の大野友梨香さん

らくティブすすき野とうきゅう店店長の大野友梨香さん 

東急不動産が運営するシニア向けフィットネスクラブ「らくティブ」。2018年4月、横浜市内に開業した3号店の店長兼インストラクター、大野友梨香さん(25)の経歴はやや異色だ。本場、米国のマーチングバンドに憧れ18歳で渡米、オハイオ州のチームでレギュラーの座を獲得し、コンテストで全米2位に輝いた。多様な人種の集まりの中で培った、心まで元気にするコミュニケーション能力が、芽吹き始めたシニア向けフィットネス市場で輝きを放っている。

信条は「やってみよう。すべて何とかなるさ」

「今、考えれば笑っちゃう」――。高校時代、大野さんの英語の試験結果は100点満点中、ひどいときは「5~6点のこともあった」。友人に誘われ、たまたま見に行ったマーチングバンドの華やかさに魅了され、すぐに入部。旗を使って踊るカラーガードとして練習に明け暮れる毎日だった。「おかげで授業中はいつも睡魔と戦っていた」

高校卒業後の進路は進学も就職も全く頭になかった。ただただ本場の米国でマーチングバンドをやりたかった。「やってみよう。すべて何とかなるさ」。信条を行動に移し、「先輩がいたから」と選んだ米オハイオ州のプロチーム「ブルーコーツ」のオーディションを受け、補欠で何とか滑り込んだ。

周りは自分と同じように、世界中から本場に憧れ、集まってきた若者たち。英語がわからなければ競争には勝てないし、仲間にも迷惑がかかる。ミーティングの後、周りの人に必死で聞きまくった。「2年目には、人に聞かなくても何とか意味がわかるようになった」

米国に渡って初めてわかったことがある。同じマーチングバンドでも日本と米国とでは重視するポイントがまるで違うのだ。日本の場合、例えば大野さんが担当するカラーガードなら、大切なのは掲げた旗の角度がどうか、足の運び方が右と左できちんと合っているか、といった細かい点になる。

ところが米国のチームが重視するのはそこではない。体いっぱい使って表現できているか、元気や力強さはあったか、などそれぞれの個人の全体的なパフォーマンスの高さが重要視される。「とにかく楽しむことが大事。ますます面白くなった」と振り返る。

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