若い世代も肉から大豆へ じわじわ広がる「豆食」

調査を監修した社会学者の品田知美さんは「米国ミレニアル世代の約4割が広義のベジタリアンという数字は日本人の10倍以上で、驚きだ」と話す。ベジタリアンの重要なたんぱく源のひとつは、やはり「豆」。米国ミレニアル世代の食トレンドは、遠からず日本にも影響を与えるだろうという。

大豆食材から多様なメニュー

大豆のメニューを積極的にそろえるカフェやレストランも着実に増えつつある。

東京都中央区の「ダンスキューブ・カフェ」は、ダンサーも多く訪れる店。高たんぱく・低カロリーのメニューに力を入れているが、16年2月から大豆を使ったメニューを提供しており人気という。ランチタイムは近隣で働く女性や子連れの女性で満席になる。

メニュー開発でコラボしたのは、食品メーカーや流通、外食など44社でつくる「まめプラス推進委員会」。メニューの中心は豆乳からつくったチーズやクリーム、大豆ミートなどを使用したソイタリアン(大豆を使ったイタリアン)だ。

「大豆ミートのオールベジタコライス」「大豆ミートのオールベジカレー」(いずれも1200円)はもちろん肉なし。「旬野菜と海老の豆乳クリームグラタン」(1100円)も大豆食材だけだがコクと食べごたえは十分。

極めつきは「ティラティス」(550円)。見かけは完全な「ティラミス」だが、大豆クリームでつくられており、チーズそのものの味わいだ。

大豆や豆乳を素材としたソイタリアンのメニュー。カロリーは乳製品とほぼ変わらず、低コレステロール

料理に使われている大豆食材は、不二製油のUSS(ウルトラ・ソイ・セパレーション)と呼ばれる製法によってつくられた豆乳がベース。その豆乳からつくったホイップクリームやスープ、チーズのような豆乳ブロックなどが様々な料理に使用されている。

欧米ではベジタリアンやビーガン向けにこうした大豆の加工食材がスーパーなどで手軽に購入できる。日本ではまだ一般消費者が手軽に買えるものは少ないが、今後確実に増えてきそうだ。

(ライター 大崎百紀)

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