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ユニ・チャームの高原豪久社長

ユニ・チャームの高原豪久社長

世界初のベビー用パンツ型おむつ「ムーニーマン」や大人用紙おむつ「リハビリパンツ」、マスクの概念を一変させた「超立体マスク」など数々のヒット商品を生み出してきたユニ・チャーム。根底にあるのは、消費者の「不快」を「快」に変えていくという執念だ。日々膨大な情報が生み出され、ビッグデータの活用競争が激化する時代、どんなリーダーが求められているのか。高原豪久社長に聞いた。

CEOに最も必要なのは、情報への感度

――創業者である父、慶一朗氏から社長を引き継いで17年が経ちました。マネジメント手法に変化はありますか。

「競争環境は日に日に厳しくなっていきますから、マンネリに陥っている暇はありません。あらゆるモノがネットにつながるIoTや人工知能(AI)など技術の進化は驚異的ですが、トップマネジメントもそれ以上に進化しなければ、厳しい時代を勝ち抜くことはできません」

「今日の最高経営責任者(CEO)には最高情報責任者(CIO)の素養が必要だと思います。Iはインフォーメーションでありインテリジェンス。リーダーが必ずしも技術的なことに詳しい必要はありませんが、その情報が世の中に何をもたらすかというアンテナは、しっかり持っていなくてはなりません。玉石混交の情報の中から、本当に重要な『玉』だけをスピーディーにつかみ取り、先手を打って商品やサービスに結びつけていく力が求められています」

スピード重視のOODA理論

――ユニ・チャームはスピードを早くから重視し、1週間単位でPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを回す独自のSAPS(スケジュール・アクション・パフォーマンス・スケジュール)手法で知られています。

「1週間という短い単位でPDCAサイクルを回しているのは珍しいと思いますし、社内にはしっかり根付いています。ただ、物事の動きが速くなり、今では週単位でさえ通用しなくなっている。最近は、米空軍で提唱されたというウーダ(OODA:オブザベーション・オリエンテーション・ディシジョン・アクション)ループへと進化させていく必要性を感じています」

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