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もうかる家計のつくり方

子どもがいても気分は独身 未熟な夫婦の放漫家計 家計再生コンサルタント 横山光昭

2018/5/2

私はさらに「2人の手取り月収から保育園料を差し引いたすべてを使い切ってしまうのはなぜか」と問いかけました。Sさん夫妻は「見当がつかない」と答えます。

2人の話を聞いていると、いまだに独身時代の気分が抜けきらず、結婚して夫婦となり2人の子どもを授かった今もなお、教育資金や老後資金、マイホームの購入資金などについて自分たちの問題として受け止められない未熟な夫妻だと感じました。

■万一の備えがほとんどない保険

次に目に付いたのが生命保険です。「子どもの誕生に伴い、生命保険も見直さなければ」と、あるファイナンシャルプランナー(FP)に相談したそうです。しかし、せっかく見直してもらった生命保険は医療保障や死亡保障といった万一の備えが少なく、ほとんどが貯蓄型の保険であるため保険料が高騰する要因になっています。

おそらく、貯蓄できないことが悩みのSさん夫妻のためにそのFPが勧めたものと思われますが、貯蓄型の保険は満期にならないとお金はもらえず、必要なときにすぐに使えるお金とはなり得ません。しかし、Sさん夫妻は「保険料は確かに高いが、子どもの将来のためには必要だと思う」と話します。

私はSさん夫妻に「食費や日用品代、被服費などが一般的な家庭よりも高い」と単刀直入に指摘したうえで、「そうした自覚がないから、子育て関連以外のお金を使い切ってしまう」と厳しく諭しました。Sさん夫妻はそのとき初めて、自分たちの家計がメタボであることに気付いたようです。そして支出を費目ごとに見直すことにしました。

■貯蓄型保険を思い切って解約

まず、食費と日用品代は1カ月分の予算を決め、1週間単位に分けて管理することにしました。被服費も「本当に必要かどうか」を熟慮し、「衝動買いは絶対しない」というルールを作りました。

次に、問題の貯蓄型保険ですが、満期前に解約すると、解約返戻金を受け取りますが、多くの場合は元本割れします。ただ、契約してまだ日が浅いため、今解約すれば元本割れする金額は少なくてすみそうです。

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