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もうかる家計のつくり方

子どもがいても気分は独身 未熟な夫婦の放漫家計 家計再生コンサルタント 横山光昭

2018/5/2

写真はイメージ=PIXTA

 会社員のSさん(45)は同じく会社員の妻(41)と共働きです。3歳の長男と0歳の長女は保育園に預けながら働いています。夫妻の手取り収入を合わせると、毎月計62万円程度あります。貯蓄は600万円ありますが、これは10年前に結婚したときにお互いの親が持たせてくれたもので、結婚後はまったく貯蓄が増えていません。Sさん夫妻は今後の教育資金や老後資金、マイホームの購入資金などを考えると、不安でいてもたってもいられなくなり、相談に訪れました。

■仕事と子育てのストレス、買い物で発散

 早速、Sさん夫婦に家計の状況を見せてもらいました。まず目に付いたのが食費と日用品代です。外食に頻繁に出かけるため、食費が月8万7000円に膨らんでいます。

 また、2人の子どものおむつ代や長女のミルク代などがかかるのは仕方がありませんが、「予備のため」という名目でシャンプーやリンスを新商品を中心に買いだめし、ハンドクリームや歯磨き粉も「評判がいい」と聞いたものをよく考えずに買っているので、日用品代が同じく2万7000円かかっています。

 夫妻の小遣いも月に5万円ずつの計10万円。Sさんは「私も妻も働いており、昼食代や飲み会の費用などでこれぐらいは必要だ」といいます。

 Sさん夫妻は「仕事と子育てでストレスもたまっており、外食したり好きなものを買ったりして発散することは悪くないと思う」といい、「買い物に行く時間もなかなか取れないので、日用品も万一に備えて多めに買っている」と説明します。

■「保育園料を捻出するために苦労した!」

 私がSさん夫妻に「一番大切にしている支出は?」と尋ねると、夫妻は「2人の子どものための支出」と即答しました。確かに月6万4000円の保育園料は決して安くはありません。Sさん夫妻は「子どもが生まれて生活やお金の使い方が変わった。2人の子どもの保育園料を捻出するのにどれだけ苦労したことか」と胸をはります。

 ただ、保育園料を捻出しただけで「節約を頑張っている」と思い込んでおり、裏を返せばそのほかの支出については無頓着だということになります。

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