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経営学のキーワードでニュースを読み解く考え方が身につく

経営学のキーワードでニュースを読み解く考え方が身につく

IT(情報技術)や人工知能(AI)の急速な進化、人手不足と高齢化、「所有への執着」が少ない若者の増加に海外企業との競争など、経済・社会の変化は加速する一方だ。こうした環境の変化をうまく乗り切る企業はどこか、沈むのはどこか。企業の動きを報じるニュースを読み解くのに、経営学という視点を提供するのが今回の書籍「日経ニュースで読む 経営力の基礎知識」だ。

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「ソフトバンクグループが繰り返す海外企業の巨額買収はうまくいくのか」「鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入ったシャープの経営はどうなるのか」「半導体メモリーなどの有望な事業を売り払った東芝の将来は?」「業績が急回復しているソニーは、本当に『復活』したのか」――。投資を考えるときや就職・転職、あるいは会社の取引先を探す業界リサーチなど、様々な場面でニュースの一歩先を読む力がほしいと感じることはないでしょうか。その力を身につける助けになるのが、ビジネススクールで学ぶような経営学です。

「親子ゲンカ」騒動のその後、どう分析?

本書はプロローグで経営の主導権を巡る「父と娘のケンカ」騒動に揺れた家具専門店チェーン、大塚家具の事例を取り上げます。争いの末、大塚久美子社長が経営権を掌握してから3年たちますが、同社は経営不振から抜け出せないでいます。

 こうした大塚家具の窮状を伝える一連のニュースを聞き、私の頭に浮かんだのは、米国留学中にビジネススクールで学んだキーワードです。
 それは、「活動システム・マップ」といいます。米ハーバード大学教授のマイケル・ポーター氏が提唱した経営分析手法の一つです。
(プロローグ 成功への復讐はなぜ起きる 13ページ)

活動システム・マップとは、ある企業が存続・成長するために優先的に実現しようとしている「戦略的テーマ」をいくつか挙げ、それを支えるために行っている「企業内の活動」を周辺に地図のように配置していって、そのつながりの数や強さを分析する手法です。

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