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光変われば花変わる 紫外線が照らし出す幻想世界

日経ナショナル ジオグラフィック社

2018/5/6

ナショナルジオグラフィック日本版

バロウズ氏が紫外線を照射して撮影したハルシャギク(PHOTOGRAPH BY CRAIG BURROWS)

 写真家クレイグ・バロウズ氏が撮影した花々の写真を見ると、その色彩の鮮やかさに圧倒される。使っているのはUVIVF(ultraviolet-induced visible fluorescence、紫外線誘発可視蛍光)と呼ぶテクニック。紫外線を照射したときに被写体が発する蛍光をとらえた撮影手法だ。

■手間のかかる撮影

 つまり写真に映っているのは、実際に被写体自体から放射されている光である。たとえば遊園地などで、紫外線を照射するブラックライトを使った施設に入ると、自分が着ている白いTシャツが光って見えたという経験がある人もいるだろう。

 「手軽に撮影できるタイプの写真ではありません」とバロウズ氏は言う。撮影では通常、被写体となる花を金属のスタンドに載せ、遠隔シャッターを使って10~20秒間露光させる。シャッターが開いている間、バロウズ氏はじっと息を止めている。空気がわずかでも揺れたり、花びらが動いたりすれば、被写体にぶれが生じてしまうからだ。

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