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「ビジネス書 話題の本」という面陳列棚の目線の高さに並べている(三省堂書店有楽町店)

「ビジネス書 話題の本」という面陳列棚の目線の高さに並べている(三省堂書店有楽町店)

ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測している街を離れて有楽町を訪れてみた。駅前の交通会館1~2階に店を構える三省堂書店有楽町店だ。定点観測している大手町、八重洲、汐留とほど近いエリアだが、客層が40代が中心といくぶん若く、新刊への反応がいいという特徴があるという。特徴的な売れ筋のひとつとして書店員があげてくれたのは、ネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」の管理人として名をはせたひろゆき氏による働き方の本だった。

どんな状態が相対的に有利か

その本はひろゆき『働き方完全無双』(大和書房)。著者のひろゆき氏は「2ちゃんねる」を開設して長く管理人を務め、「ニコニコ動画」の立ち上げ、運営にも関わるなど、ネット業界の有名人だ。最近はテレビなどで政治や経済、社会問題の論客の一人として登場することも多い。そんなひろゆき氏が「これからも日本で働いていく上で、どんな状態があなたを相対的に有利にさせるか」を説いたのがこの本だ。

ひろゆき氏が展望する日本のこれからは、とにかく明るくない。当たり前のように「沈みゆく日本」と何度も出てくるし、「競争に勝ってお金を稼げる人」と「競争に負けてお金を稼げない人」の二極化は避けられないと言い切る。だが、そこから抜け出せる「別の生き方」が存在するという。それは「個人として、ワンチャンを狙いながら幸せを目指す」生き方だという。その生き方をするための「攻め方」「守り方」を提示するのが本書の主眼だ。

成功はたまたま、ワンチャン狙え

成功というのは「たまたま、そこにいた」ことが大きいと著者は言う。それがワンチャンだ。自身の2ちゃんねるでの成功も「たまたま僕だけが長く続けたから」ととらえる。攻めの方では、「『新しいこと』にはとにかく首を突っ込んどけ」「てっとり早く能力以外の部分で『レア』になれ」と勇ましげな教えも提示するが、それがワンチャンを保証するわけではない。だが、相対的に有利な状況には自分を持っていけると著者は言う。

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