「輝く女性像」は私が目指すキャリアではない

――今後はどういうキャリアを築いていきたいと思っていますか? また、転職をするとしたら、今度は事務と営業、どちらを選びますか?

「家族との時間を第一優先にしたいです。ただ、1日中誰とも話さないのは精神的につらく、育休時に専業主婦には向いていないと思ったので、仕事にやりがいを持ちつつも、『バリキャリとゆるキャリの中間』くらいの働き方を目指しています。

「バリキャリとゆるキャリの中間が今の自分にとって心地いいです」(写真はイメージ=PIXTA)

今は長期的なビジョンを持てず、「子どもが保育園に通う今後3年間」のことしか考えていません。今の職場で働き続ければ、さまざまな業務ができると思う半面、負担が大きくなり過ぎるのが怖いという思いもあります。

私は管理職になりたいわけでもなく、仕事で達成したい大きな目標があるわけでもありません。『無理なく、普通に、楽しく働きたい』というのが本音です。ワーママの場合、仕事と子育てを両立してキャリアアップしたり、管理職として昇進したりするような、『輝く女性像』を求められがちです。でも、私は高みを目指すのではなく、それなりにやりがいを持ちながら、『そこそこ仕事をして、そこそこお給料をもらって、そこそこ楽しく定年まで働きたいなあ』という感覚を持っています。この『そこそこ』という感覚こそが、私にとっての幸せな働き方なんです。

働き続けることが当然の男性は、今の私と同じように、『そこそこ』の感覚で働いている人も多いような気がします。家族の幸せを守るために、『そこそこ仕事をして、そこそこ昇進して、そこそこ楽しく定年まで働こう』というような……。女性も男性と同じように、『働くことが当たり前』の社会になりつつあります。だから、女性も『輝くキャリア』だけを追い求めるのではなく、『バリキャリとゆるキャリの中間』、つまり『そこそこのキャリア』を目指し、それを当然のこととして発信できるような社会に変化していけばいいなと思っています。

今抱えているストレスを減らすために転職をすることはあるかもしれませんが、転職するにしても、家族との時間を優先できる学校事務に限定して探すつもりです」

【MYパンプス】
・ブランドにこだわりはなく、足が痛くならない履き心地の良いものを選んでいました
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(ライター 青野梢)

[nikkei WOMAN Online 2018年4月24日付記事を再構成]