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最新老眼鏡はレンズが進化 団塊ジュニア加わり熱

日経トレンディネット

2018/5/15

手元の細かな文字が読みづらくなるのは老眼の症状(写真はイメージ=PIXTA)
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 JINSなど低価格の眼鏡チェーン人気は10年以上続いている。しかし矢野経済研究所の「国内アイウエア小売市場に関する調査」(2017年9月)によれば、アイケア重視の取り組みや高機能レンズの提案が消費者に受け入れられ始めたことにより、販売単価は上昇基調にあるという。そうしたなか、人口の多い団塊ジュニア世代が、老眼が始まるとされる40代に入ったことで、ミドルシニア層(40~50代)を想定した商品開発が進んでいるという。

■40代、50代で老眼鏡を作る人が増えている

 全国で380店舗以上を展開する眼鏡チェーンのメガネスーパーは、2008年4月期から8期連続赤字に陥っていたが、2016年4月期にV字回復。メガネスーパーの広報、中村成宏氏によれば、その要因の一つがメガネスーパーの顧客の7割を占めていた40代以上を改めて深掘りする戦略に切り替えたことだという。2014年には「アイケアカンパニー」に方向転換。45歳以上のミドルシニア、60歳以上のシニア向けに老眼やPC、スマートフォンなどの負荷対策といった眼鏡作りをしていることをアピールしてきている。

 また首都圏に30店舗を出店するイワキ(東京・渋谷区)でも「近年40代、50代で老眼鏡を作る人が増えている」と渋谷道玄坂店の雲林院一也氏は話す。老眼鏡のメインターゲットは団塊世代ながら、PCを使ったデスクワークが多いミドルシニア世代の増加を実感しているという。「老眼はそもそも『目のピント調節機能の異常』によって起こる症状。ミドルシニア世代はそれが顕著になる時期」と雲林院氏。

 確かに筆者の周囲にも、「スマホの画面が見えにくくなった」と早々に老眼鏡を作り始めるミドルシニア世代が多いが、「ゆがんで見えて気持ち悪い」などの理由で、買って早々に「ほとんどかけていない」という人も少なくない。どうしたら老眼鏡で失敗せずに済むのかと考えていたところ、まさに団塊ジュニア世代である編集部のY氏が初めて老眼鏡を作るという。さっそく密着取材した。

■老眼鏡をかけないと、長い人生で損をする?

 向かったのは「イワキ 渋谷道玄坂店」。若者の街・渋谷にありながらミドルシニアの利用者も多いという。

 普段コンタクトレンズを着用しているY氏は、2年ほど前から電車で本を読んだり、書類を書いたりするときに不便を感じていた。書店に置いてある簡易な老眼鏡を試してみては「見える気がするけど合わない気もする」と迷ったり、「老眼鏡を作ると、むしろ老眼が進むのでは」と思ったりし、結局、老眼鏡を購入せずにいた。だが同店によると、老眼鏡をかけてもかけなくても、老眼の進み具合は変わらず、「見えにくい状態で無理に目を酷使し続けると疲れがたまり、さらに見えにくさが進む。見えにくいために集中力・持続力が減退するのは、長い人生で大きな損」という。

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