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World Food Watch

白いご飯に合う 昔懐かしい焼き塩ザケはアラスカの味

2018/4/26

ふっくらとした白いご飯には焼きザケが合う

かつて、日本の食卓でサケと言えば、身がしまった塩ザケだった。昨今は健康によくないと塩分控えめの塩ザケが多いが、白いご飯と一緒に食べるしっかり塩の効いた焼きザケは、それはおいしい。締まった身がふっくらとしたご飯とよく合うのだ。塩ザケになるのは、紅ザケや白ザケ(秋ザケ)などだが、我が家では塩ザケと言えば紅ザケだった。ほかのサケに比べ身が赤く濃厚な味わいで、これを具にしたおにぎりは、また格別だ。

この紅ザケ、1980年代には多くが日本に輸入されてきたサケマス類の大半を占めた米アラスカ産だった。アラスカは豊かな自然と生態系を守るため漁法や漁獲量を州憲法で厳格に管理しており、漁獲されるヒレ魚はすべて天然。キングサーモン、銀ザケ、紅ザケ、白ザケ、ピンクサーモンの5種類のサケが獲れる。

「天然もののサケは生まれてから数年は回遊しているので、筋肉質。よけいな脂身がなく臭みも少ないんですよね」とアラスカシーフードマーケティング協会(ASMI)マーケティング・ディレクターの佐々木慶子さんは説明する。「あの頃よく食べていたけど、おいしかったなぁ」と思う。知らないうちに遠い国の魚に舌鼓を打っていたわけだ。

「当時は輸入総量約15万トンのうち約10万トンは米国産(ほぼアラスカ産)でした」(佐々木さん)。しかし、2016年には、アラスカからの輸入量は金額ベースで全体のたった5.5パーセントにまで落ちている(水産庁「平成28年度 水産白書」より)。「健康志向などから欧米で魚の消費量が増加し価格が上昇したのですが、庶民の味というイメージのあるサケは日本ではあまり高くは売れない。魚離れで日本での需要が減ったこともあり、輸出量が激減したんです」と佐々木さんは言う。

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