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不安を払い、人を幸せに 「没頭力」とは(吉田尚記)

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ニッポン放送の吉田尚記アナウンサーが『没頭力 「なんかつまらない」を解決する技術』(太田出版)を刊行した。豊富なサブカルチャーの知識を持ち、アニメやアイドルなどのイベントの司会に引っぱりだこの吉田氏。3年前には、コミュニケーションの技術をまとめた『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』(太田出版)を出し、13万部のベストセラーとなった。今回の『没頭力 「なんかつまらない」を解決する技術』では、人はどうすれば幸せになれるのか、という多くの人が悩む問いに対して、何かに「没頭」しているとき、人は幸せである、と説く。本書を書いたきっかけや持論について、吉田氏に聞いた。

◇  ◇  ◇

よく「不安だ」「つまらない」と、不機嫌な顔をしている人っていますよね。子どもでも、大人でも、高齢者でも。そういう人たちに「食べるものも寝るところにも困るわけでもないのに、何をぜいたく言っているんだ」と、怒る人もいるかもしれない。でも、当人たちにとっては、ものすごく切実な問題なんですよ。だって、それは「幸せじゃない」んだから。

僕は昔から、自分の野望として「世界一幸せになること」というのがあるんです。本当の意味で幸せになるとはどういうことなのかを、本気でずっと考えてきました。そのなかの1つの答えが、「人を蹴落としても幸せにはなれない」ということ。だから僕は、アニメやアイドル、マンガ、テクノロジーなど、自分が好きなことをして、仕事につなげている。誰も蹴落とすことを考えず、幸せになっているんです。

そんなことを考えていくうちに、出合った1つの学問が、1990年代の終わりにブームとなった、全米心理学会会長(当時)のマーティン・セリグマンによる「ポジティブ心理学」でした。そこに書かれていたのが、「人間が幸福を感じるための要素は、『快楽』『意味』『没頭』である」という言葉です。

「快楽」は、分かりますよね。おいしいものを食べたいとか、基本的な欲求です。「意味」は、例えば有名になりたいとか、結果を出したいとか。そのなかに「没頭」が入ってくる。確かに、快楽でもないし、意味もないけれど、夢中になって何かに没頭しているときって幸せなんですよ。

これは、老若男女問わず、今、つまらないと思っている全ての人に当てはまる話だと思うんです。

今回の本の中で、没頭のためのプロセスを「不安→開き直り→没頭」と紹介しています。世の中には、いろんな不安がありますよね。でも、その中には「考えたってしょうがない」と思うものもたくさんあります。それなのに、どうしてもその不安を安心に変えようとしてしまう。でも、できることはないのですから、どこまでいっても不安は不安。安心には変わらず、ドツボにハマるだけ。「どうせ、何もできないんだから」という開き直りが大事なんです。

いわゆる「マインドフルネス」は、この開き直りのステップの技術だと思います。でも、大事なのはむしろその先だと思うんです。「今、目の前にあること、自分の力でできることを始める」。自分だけの力で「ギリギリできるかな?」と思えるくらい少し難しいこと。これにチャレンジしていると、没頭できるようになるんです。

それは何も、いわゆる「趣味」である必要はないんです。例えば僕は自転車に乗りますが、到着しなければいけない時間を目指してひたすらこいでいるときは、間違いなく没頭していると感じます。また、番組の司会進行をしているときも、没頭しています。

没頭することで、「不安を感じず、楽しく上機嫌でいられる」んです。これは本人にとって、とても幸せですよね。昨今のエンタテインメントにしても、没頭して作られた作品が、人の心を動かしていると思うんです。快楽や意味を追求するマーケティングとは全く違う方向性で、突然、誰かの心に刺さるものは、みんな分かるというか。熱を感じて、引き込まれるんでしょうね。

何に没頭するか、そのきっかけは人それぞれ。そして、没頭する人が多ければ、挑戦をする人が増え、世の中にとって絶対にいい! というのが、僕の結論です。

(ライター 永井紗耶子)

『没頭力 「なんかつまらない」を解決する技術』
「なんとなくつまらない」「うっすらとした不安」に立ち向かう方法が「没頭力」である──人気ラジオパーソナリティーである著者が、没頭の達人である放送作家や、精神科医、ゲームクリエイター、予防医学者らへの取材を通して分かったことを、ニコニコ生放送で配信。視聴者の意見も取り入れながら1冊にまとめた。受験生やビジネスマンから高齢者まで、老若男女全ての人にあてはまる「上機嫌で生きる方法」を提案している。(太田出版/1111円・税別)

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