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スマホで簡単 いつでも、どこでもオーダーメード

ファブリックトウキョウ社長 森雄一郎氏

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NIKKEI STYLE

スーツやシャツの「オーダーメード」といえば、正しいサイズならではの着心地や美しいシルエットが魅力。とはいえ、その価格から、手が出しにくいとのイメージがつきまとう。この「常識」にIT(情報技術)で挑戦、手ごろなオーダースーツの提供に取り組むのがFABRIC TOKYO(ファブリックトウキョウ、東京・渋谷)だ。一度採寸するだけで、ウェブ上で気軽に注文できる「スマートオーダーメード」について、森雄一郎社長に聞いた。




――どのようなサービスを提供しているのですか。

「一言でいうと、オンラインオーダーのレーベルです。店舗で採寸し、そのサイズをクラウド上に登録することで、いつでもどこでもパソコンやスマートフォン(スマホ)からスーツやシャツをオーダーメードできるというサービスです」

「現在は渋谷や新宿、日本橋など、関東に7店舗を展開していますが、実はこれらは『買えないお店』なのです。実際にオーダーを受け付けるのはウェブサイト上なので、店舗で採寸した後はお帰りいただき、家でゆっくり選んでいただけます。私たちはこのユーザー体験をとても大事にしています」

「D2C」で自由に生地から商品づくり

「ビジネスモデルとしては『D2C(Direct to Consumer、消費者直販型)』を採用しています。これは、自分たちで商品を企画し、ブランドを立ち上げ、オンラインをベースに販売し、顧客をサポートするという、一気通貫のモデルです。ユニクロやGAPがやっている製造小売り(SPA)方式のオンライン版です」

――主な顧客層を教えてください。

「メインはデジタルネーティブ世代、30歳代前半から半ばの若いビジネスマンが多いです。店舗がまだ関東にしかないので、都心で働いている人ですね」

■テーラーになりたいわけではない

――素材開発にも力を入れているそうですね。

「D2Cの良いところは自由に商品づくりができるという点にあります。私たちはセレクトショップではなく、街のテーラーとも違います。テーラーは基本的にスーツをつくるところなので、生地などは卸から仕入れているわけですよね。そこにオリジナリティーはありません」

「私たちはテーラーになりたいわけではありません。顧客にサービスとしてのブランドを感じてもらいたいのです。このため、生地も自分たちでつくり、ここでしか買えない商品を用意して、顧客に楽しんでいただいているのです」

「日々上がってくる顧客アンケートを商品開発にフィードバックしています。例えば『自転車に乗りやすいスーツがほしい』『汗をかいてもすぐに乾くシャツがほしい』といったもので、要望が多いものについては、自分たちでプロダクトをつくり、商品をリリースしています」

■自分が買おうとしているものについて知ってほしい

――店頭でも独自色を打ち出しています。

「私たちは品質の良さと価格の妥当性をちゃんと顧客に示して、理解を得ることに努めています。取引先の工場を取材し、生産現場を動画で撮影して、ウェブや店舗で公開しています。顧客に『自分が買おうとしているものはどういったものなのか』を知ってもらうための機会を提供することが大事だと考えています」

――商品の詳細情報の提供にITを活用しています。

「私たちはデジタルネーティブのブランドです。オンラインでスタートし、オンラインでのユーザー体験を補完するために店舗を構えています。ウェブの良さは検索性、一覧性、リアルの良さは物に触れられることと安心感にあります。『双方の良さを両立できないか』と考えて生まれたのが、現在一部を除き全店舗に導入した『ファブリックウオール』です」

「ファブリックトウキョウでオーダーできる多種多様な生地を店舗の壁に展示して、ウェブの検索性、一覧性を壁で表現しました。『このグレーのストライプ生地がいいな』と思ったら、すぐ手にとれるのはもちろん、生地裏のQRコード(2次元バーコード)をスマホなどで読み取れば、商品詳細を記したウェブページに飛べるようになっています。そこでは、紹介文を読んだり、お気に入りを登録したり、そのままオーダー時のカスタマイズの項目が選べるようになっていて、購入もできます」

――サービスを立ち上げようと思ったきっかけは何ですか。

「学生のころからファッションが好きで、洋服を買うことに一番お金を使っていました。ただ、ひとつだけ悩みがありました。僕は腕が長く、首も少し細いので、既製服のサイズが合わなかったのです。洋服がすごく好きだからこそ、『ほしいのになぜ買えないんだ』と苦痛でしたね」

■オーダーメードの「手ごろ感」に気づく

「あるとき、友人がスーツやシャツをオーダーメードで仕立てていたことを知りました。オーダーメードには『高い』というイメージがありましたが、意外と手ごろな価格のものもあるんですよね。それに気付いて、やってみたら、『オーダーメイドってなんて素晴らしくて、楽しいんだ』とすごく感動して、はまっていきました」

――以前は別の事業を手がけていました。

「幾つか事業を起業したのですが、自分の興味範囲と違うビジネスだったためか、あまり熱意を持つことができませんでした」

「そんなときに、オーダーメードと出合ったのです。情熱を燃やすことができるサービスに巡り合った気がしました。オーダーメードを一般的にすることができれば、いろんな人に使ってもらって、幸せになってもらえるのえはないかと思いました」

■ビジネスウエアを一貫して手がけたい

――スーツ以外にチノパンやデニムなども取り扱っていますが、カジュアルにも展開していくのですか。

「ビジネスマンのカジュアル服というよりも、ビジネスシーンのビジネスカジュアル服ですね。あくまでもビジネスマンのビジネスウエアを一貫してやっていきたいと思っています」

「ビジネスシーンの服装もカジュアル化が進んでいます。ジャケパン(ジャケットとパンツ)スタイルなど、カジュアルだけど打ち合わせにも着ていけるような服装を、自分たちの領域として、やり続ける予定です」

――今後、どのような事業展開を考えていますか。

「今は関東にしか出店できていないので、どんどん全国に拡大していく予定です。ゆくゆくは、欧米アジアなど、海外展開にも取り組んでいきたいですね」

森雄一郎氏
1986年生まれ。香川大学工学部在学中、仏ファッションショーなどを取材。卒業後、ファッション企画会社で大手アパレルのコンサルティングなどを経験。その後、不動産ベンチャーで新規プロジェクトを担当、フリーマーケットアプリ「メルカリ」の創業期に参画。2012年4月、ライフスタイルデザイン(現FABRIC TOKYO)を創業。岡山県出身。

《会社概要》
社名:FABRIC TOKYO 設立:2012年4月 所在地:東京都渋谷区 資本金:4億5900万円(資本準備金含) 事業内容:カスタムオーダーファッション事業「 Fabric Tokyo」の企画・開発・運営

文:FACY編集部 岩崎佑哉(https://facy.jp/) 写真:長井太一

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