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幕末気分で街歩き 下田でたどる歴史と絶景ビーチ 水津陽子のちょっとディープ旅

2018/5/11

 ペリーロードの始点となる下田港には「ペリー艦隊上陸記念碑」、その近くの小高い丘の上には開国の海を一望する「下田公園」。伊豆急下田駅へ向かう約1キロメートルの道沿いには多くのレトロな建築を見ることができます。

下田港に立つペリー像。奥には寝姿山が見える

 下田湾をはさんだ向かいには、女性があおむけに横たわっているように見えることから寝姿山という愛称がついた下田の絶景&縁結びのパワースポット「寝姿山自然公園」。山頂へは伊豆急下田駅の目の前にある下田ロープウェイで上がります。山頂の展望台からの眺めは「伊豆三景」の一つに数えられ、晴れた日には伊豆七島まで見渡せます。遊歩道には冬は寒桜、春は花桃、秋にはリトルエンジェルと四季折々の花が咲き、6月はその名も「寝姿ブルー」というアジサイの花が迎えてくれます。

 山頂からは、下田港内めぐりをする伊豆クルーズの黒船遊覧船「サスケハナ」など、港を行き交う船の航跡もよく見えます。遊覧船に乗れば、ペリーゆかりの地を巡るほか、カモメの餌付け体験もできます。

 遊覧船乗り場の前には「道の駅 開国下田みなと」があり、カリカリのキンメダイとカマンベールチーズを使ったご当地バーガー「下田バーガー」が味わえます。ボリューム満点のバーガーはアメリカンサイズ。女性はこれだけでおなかいっぱいになります。

「黒船遊覧船 伊豆クルーズ」はペリーが乗っていた「サスケハナ」を復元した遊覧船で、下田港内にある弁天島などゆかりの地を巡る
キンメダイを使ったご当地バーガー「下田バーガー」はアメリカンサイズ

■白砂のビーチを一望する宿で絶景の湯につかる

 下田には海水浴やサーフィンのスポットとしても名高い人気のビーチがたくさんあります。その一つ、多々戸浜はウミガメの産卵地としても知られます。奥行きが70メートルもあるビーチに打ち寄せる波はレースのように広がり、波が引いた跡の砂浜は周囲にそびえる奇岩などを鏡のように映し出します。

 この多々戸浜を見下ろす高台に建つ伊豆下田温泉「下田大和館」は、全客室がオーシャンビュー。刻々と変わりゆく絶景が部屋から眺められます。

人気の多々戸浜を見下ろす高台に建つ伊豆下田温泉「下田大和館」からは全長450メートルの美しいビーチを一望できる

 特に客室専用の屋外テラスや室内のカウチからは、日の出から日没まで刻々と変わる海の絶景を独り占め。部屋食プランを選べば朝夕、客室のお座敷から景色を眺めながら食事ができます。海までは専用通路を通って1分、思い立ったら海辺を散策。おすすめは何といってもサンセット。砂浜に下りて、空と雲と海が織りなす絶景に身をゆだね、波の音に包まれてみてもいいでしょう。

 最上階にある温泉からの眺めも最高。太平洋を一望する幅82メートル、1フロアをすべて使った大浴場もさることながら、宿の敷地内にある高台に作られた「山頂露天風呂」からは、さえぎるもののない絶景と開放感が味わえます。

 館内には本物のヨットを改造して造られたユニークな露天風呂セーリングスパ「マーメイド」も。宿の顔にもなっている1階の貸し切り露天風呂「SPA VILLA」では眼前に海が迫り、まるでビーチで入浴しているようです。

(左)さえぎるものがない山頂露天風呂。(右)貸し切り露天風呂から望む海(写真:下田大和館)
新鮮なお造りとキンメダイの煮付け

 食事は「海鮮炭火会席」、地魚のお造りやキンメダイの煮付けなどを味わう「磯会席」、アワビや伊勢エビなどメイン料理が選べるコースなどがあります。

 「赤ちゃん温泉」をうたう同館は、ファミリー層向けのサポートも充実。館内にはキッズルームがあるほか、小学生以下向けのディナーメニューも用意されています。

 静岡県下田市はJR東京駅から伊豆急下田駅へ、特急列車「踊り子号」で約2時間40分。週末には、バーカウンターやラウンジを備えるリゾート列車「伊豆クレイル」が小田原-伊豆急下田間を運行します。先を急ぐ旅ではなく、食事やお酒を楽しみながら美しい景色をゆっくり眺められる列車に乗り換えて行くのも、すてきな思い出になりそうです。

水津陽子
 合同会社フォーティR&C代表。経営コンサルタント。地域資源を生かした観光や地域ブランドづくり、地域活性化・まちづくりに関する講演、コンサルティング、調査研究などを行う。

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