メカニカルストレスを高めるにはバーベルの代わりに、できるだけ速くトレーニングを行う。加速度がかかった状態で筋肉にブレーキをかけて切り返すので筋線維が傷つく。逆にゆっくり動かし続けると、筋肉の血流が制限されて酸欠状態になる。乳酸がたまるなどの変化が起き、これが成長ホルモン分泌を促す。つまり「速い」「ゆっくり」の両方を組み合わせるのが、最も効率のいい筋トレというわけだ。
筋トレ初心者が優先して鍛えるべきは、筋肉量を増やしやすい大きな筋肉だ。大きな筋肉が集まる「胸」「腹」「背中」「腕」「脚」「尻」の6部位についてトレーニング方法を教えてもらう(次回以降、順に紹介の予定)。重要なのは、いずれも限界と感じるまで、筋肉をしっかり追い込むこと。習慣にすれば、体の内も外も変化を感じることができるだろう。
(イラスト 内山弘隆)
【最短で筋肉が鍛えられる自重筋トレ】
第2回 さよなら下腹ぽっこり 美姿勢にもつながる「腹トレ」
第3回 夏に映える胸に たくましい上半身の作り方
第4回 広い背中は男の象徴 タオル筋トレで肩こりも解消
第5回 ダンベル不要 屈強な腕まわりはタオルだけで作れる
第6回 大きな筋肉が集中 脚の筋トレで全身パワーアップ
第7回 スリムパンツをカッコよく 尻を鍛えるスクワット
第2回 さよなら下腹ぽっこり 美姿勢にもつながる「腹トレ」
第3回 夏に映える胸に たくましい上半身の作り方
第4回 広い背中は男の象徴 タオル筋トレで肩こりも解消
第5回 ダンベル不要 屈強な腕まわりはタオルだけで作れる
第6回 大きな筋肉が集中 脚の筋トレで全身パワーアップ
第7回 スリムパンツをカッコよく 尻を鍛えるスクワット
比嘉一雄さん
CALADA LAB.代表。1983年福岡県生まれ。早稲田大学スポーツ科学部卒業後、東京大学大学院に進学。石井直方氏の下で、研究と現場を両方知るトレーナーとして活動を開始。科学的根拠に基づく「えびすメソッド」を考案した。『自重筋トレ 100の基本』(エイ出版社)など著書多数。

[日経トレンディ2018年4月号特別付録記事を再構成]