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もう「時間・場所」にしばられない 女性の働き方進化

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NIKKEI STYLE

時間や場所にしばられない働き方で飛躍する女性が増えている。フリーランスで働くうちに起業したり、テレワーク勤務で捻出した時間を活用して積極的に仕事量を増やしたり、子育てなどで直面する問題を乗り越えてキャリアを積んでいる。3人の女性から、仕事と生活をうまくまわすヒントを探った。

 ◇   ◇   ◇

「仕事が増え、フリーランスで働く優秀な人に割り振るうち、収入が増えて起業することにした」と話すのは、マーケティングリサーチを請け負う城みのりさん(45)。2018年1-3月の売り上げは900万円。「法人格を得れば上場企業の仕事も受けやすくなる」と3月23日にグローバル・カルテット(東京・港)を設立した。

フリーになる前は製薬会社などに依頼されたアンケート調査の内容を分析する企業に勤めていた。14年に出産し15年4月に復帰したが、時短勤務で仕事を持ち帰り、毎日3、4時間睡眠で働くうちに吐き気や目まいが起きるように。そのうち通勤できなくなり、16年8月に退職した。

通勤なく学び充実

フリーで仕事を始めたのはその2カ月後。かつての取引先から「あなたが仕事を辞めて困った。再開してほしい」と連絡があったことが背中を押した。一人でこなせないほど仕事が増えたので、知人のほか、交流サイトを通じて仕事をいったん辞めた女性たちを募った。

通信環境さえあれば国内外は問わない。集まった18人には介護や子育てで制限がある人など様々だが、仕事の内容と量を相談し、割り振っていった。営業はフリーランス専門の仲介業者に頼み、経理は会計士、契約内容の不安は弁護士に相談する。

今は会社員時代に無駄だと思った往復2時間40分の通勤がなくなり「雑誌を読みリラックスし、ビジネス書などで(新しいことを)インプットできる」と話す。

 「勤務先から地下鉄で二駅。働く場が自宅に少し近づき、15分の時間の余裕と集中できる場所ができた」と話すのは、味の素経営企画部で働く佐伯亜由美さん(33)。同社が契約するサテライトオフィスを利用する。発想の転換に役立っているという。

育休明けで17年4月に復帰してからの1日はこんな感じだ。午前7時30分に出社、社内で仕事をした後、昼休みにサテライトオフィスに移動する。その後、終業時間までそこで続きの仕事をこなす。

実は復帰直後は、時短勤務で同僚とゆっくり話すこともできず、会社と自宅の往復だけだと視野が狭くなると不安を感じていた。そんな不安を払拭してくれたのが「サテライトオフィスでの座談会などのイベント。話しをすると仕事にも役立つヒントが得られる」。半年後には自信を取り戻し「担当する仕事を増やしてほしい」と会社に伝えた。

味の素は17年4月に勤務時間を短縮し、テレワーク制度を拡充した。週1回以上オフィスに通えば、それ以外は午前5時から午後10時までの間で勤務時間の7時間15分を自宅やサテライトオフィスで働いても構わない。

以前は在宅勤務は介護や子育て中の人は対象外だったという。今は子どもが病気の日は半休をとり、通院後に自宅で仕事をする。子どもの世話や家事をはさみ、30分以上の単位で細切れに仕事を進める。「時短勤務の負い目は感じない。遜色ない成果を出したい」と意気込む。

交流通じ視野拡大

「おはよう」「お子さん大丈夫?」「全員そろったから進行を確認しようか」。医療広告代理業のエフスタイル(東京・港)社員で、長野県、東京都、茨城県と一都二県に住む3人は、朝9時ごろ、ビデオ会議で始業する。長野から参加するのは15年秋からテレワーク勤務を始めた海野まどかさん(30)だ。

結婚し、入社後1年半で夫の住む長野に引っ越すことになった。退職してフリーで働き、同社の仕事を請け負うという選択肢もあったが「正社員としてキャリアを重ねたい」と会社幹部に直談判。同社の宮田志保社長の「成長が期待できる社員を離職させたくない」との思いもあり、テレワーク勤務者となった。

海野さんはテレワーク勤務のまま出産し育休を取得、復帰した。「仕事ペースは復帰半年で戻しているし、目標に対し、上回る成果を上げている」と宮田社長。海野さんに続き同社では、家族の転勤や介護などの理由で遠隔地で働くテレワーク社員が増えた。それに魅力を感じる女子学生の採用増につながっているという。

 ◇   ◇   ◇

介護ある人も働きやすく

「負い目を感じなくて良くなった」という佐伯さん。その言葉に、自分自身、同じ場所で同じ時間帯に働くことが当たり前だと思い込んでいたことに気がついた。

出産や育児がキャリア形成の壁になることが多いことを考えると、「企業が働く時間と場所の工夫をすることはとても重要」と坂爪洋美・法政大学キャリアデザイン学部教授は話す。女性の側にも「残業できないとやりがいのある仕事が与えられない」という思い込みがあるためだ。坂爪教授は「社員側からも自分の要望を率直に伝え、仕事の内容や量などを会社側がその人に望むことと一致させたほうがいい」と話す。

介護職や医療関係者、工場のような生産現場の人など、職種によっては時間と場所が重要な職場もあり、課題も残る。ただ、場所と時間の制約さえなければ、親の介護や病気を抱えた人などももっと働きやすくなるに違いない。

(畑中麻里)

[日本経済新聞朝刊2018年4月23日付]

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