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ロシアの銀行・中国の消費財に妙味 銘柄選びのカギは世界のどこに投資する(20)新興国株式

2018/4/25

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中国の経済発展も投信の収益拡大に寄与している(上海の金融街)
中国の経済発展も投信の収益拡大に寄与している(上海の金融街)

長期の運用成果を引き上げるには、成長力の大きい新興国の株式を組み入れるのが有効だとされる。だが新興国企業の情報は先進国ほど多くはなく、どんな銘柄を買えばいいかを個人投資家が判断するのは難しい。プロはどんな点を見極めて投資しているのか、フィデリティ・インターナショナルのエマージング株式インベストメント・ディレクター、レベッカ・マクヴィティさんに聞いた。

◇  ◇  ◇

新興国株式市場、17年は37%上昇

――新興国株式市場の現状をどう分析しているか。

「最近2年は株価が上昇傾向にあり、特に2017年は米ドル建てで37%と上昇率が高かった。18年も堅調な値動きになると見込んでいるが、上昇率は17年ほど高くなく、正常な状態に戻ると考えている」

レベッカ・マクヴィティさんは「企業訪問は重要。小売りなら店にも行く」などと銘柄選別の手法を説く

「新興国の経済成長はなお高い。金や原油など商品価格の上昇で、ロシアやブラジル、中国経済は安定成長をたどる。インドは昨年7月の物品・サービス税導入で、課税制度が統一された。これで経済成長がより安定する。また総じてインフレが和らぎ、金利が下がっている。企業は設備投資のため資金を容易に借り入れられ、利益は増加する傾向だ」

――どの銘柄に投資してもおおむね問題ないということか。

「新興国企業の経営体力差は大きく、よく選別する必要がある。ロシアの銀行、中国の消費財企業、インドの銀行のなかに魅力的な銘柄があるが、財務のいい企業と悪い企業とが混在している。中国の銀行の収益格差は大きいし、ロシアは汚職疑惑が消えない」

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