完全無線イヤホン 音質か操作性か、世代で違うベスト「年の差30」最新AV機器探訪

小沼 高価ですが、それに見合った音の良さだと感じています。細かな音の描写力に優れていて、音作りもポップスをよく聴く自分好みです。製品としての完成度も高いので、使い勝手と音質の両方をこだわりたいならM-2がベストだと思いました。

小原 もう一機種選ぶとしたら?

小沼 「AirPods」ですね。EARIN M-2と同じで、ケースが小型で持ち運びやすく、ペアリングも安定していますから。バッテリーもケース併用で24時間再生と大容量です。

小原 AirPodsの音質はどうでしたか? 僕が音楽プレーヤーとして使っているAstell&Kernの「A&Ultima SP1000」では、ボリュームをマックスまで上げても十分な音量を確保できず、評価できなかったんですよ。

小沼 インイヤータイプなので遮音性も低いですし、細かな音も聞こえづらいので音質は他に劣ります。ただ、僕が音楽を聴いているiPhone Xに最適化されて作られているので、すごく使い勝手が良いんです。ペアリングのトラブルが圧倒的に少ないうえ、充電ケーブルがLightningなのでiPhoneと共用できるのも便利。価格も抑えられていますし、総合力で優れていると感じました。

小原 iPhoneとあわせて使うのであれば、やはり良いんですね。

EARIN M-2。小さなイヤホン本体にタッチセンサーが搭載され、再生/停止やスキップが容易にできる
AppleのAirpods。耳からぶら下がる独特のデザインは、ネットでは発売当時「うどんが出ているよう」という声もあったが、最近は見慣れてきたためか違和感がなくなってきた

「情報量」を重視した昭和世代

小原 僕の場合、オーディオのクオリティーが一番の判断材料になります。音のバランスや情報量、再現性などですね。その基準で僕が欲しいと思ったのはJBL「JBL FREE」。そして次点がBOSE「SoundSport Free」でした。「EARIN M-1」の音も好感が持てたのですが、生産完了のようなので。

小沼 どちらも音がプレーンで、情報量の多さが魅力でした。

小原 小沼さんとは違って、操作性は評価軸には入っていません。それでも、JBL FREEは音切れが多いなどの難点を差し引いても素晴らしい音だと感じましたが。

小沼 音切れが多発するのは、僕としては一番避けたい問題です。でも、細かな音がしっかり聞こえるのは僕も好きなので、音質だけで判断するならこの評価は納得です。

JBL FREEは音切れが目立ったが、音の立体感や再現性などで高評価。防水など機能も充実し、価格も1万円台半ばと他に比べて手ごろ
BOSEのSoundSport Free。BOSEは低音を強調することが多い傾向があるが、ここではバランスの取れた音作りになった。存在感のあるデザインにも注目

小原 情報量が多いと、新しい発見がありますからね。他のイヤホンで気づかなかった音に、JBL FREEとEARINシリーズでは気づくことができる。細かいニュアンスを重視するというポイントでは、僕も小沼さんも同じ評価軸なのでしょう。一方、ヒップホップなど低音重視の音楽を聴きたい人であればソニーの「WF-1000X」も選択肢に入ってくると思いますよ。

平成世代「ワイヤードには戻れない」

小原 これまでいろいろな製品を比べてきましたが、小沼さんはしばらく完全ワイヤレスイヤホンを使ってみてどうですか。

小沼 僕はもう、ワイヤードには戻れないです。

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