軽くて収納も十分 800g以下のブリーフケース3選
これからの季節に狙い目 軽いビジネスギア(中)
毎日持ち歩くモノはやっぱり軽い方がいい。「軽さ」にスポットを当ててビジネスギアを紹介する特集、軽い革靴を取り上げた前回「革靴なのに走りたくなる 軽いビジネスシューズ4選」に続く第2回は、軽いブリーフケースの注目作を3つピックアップした。
カジュアルなデザインも人気の吉田カバン
「ビジネスバッグにおいて『軽さ』は、いつの時代にも必ず求められる条件の一つです」と話すのは、吉田カバン広報の阿部貴弘氏。ビジネスバッグに収納する荷物が書類からパソコン(PC)に変わろうと、軽量かつ機能的なバッグは常にユーザーからの需要が高いという。
このLAYERシリーズは、そんな要望に応える2004年発表のロングセラーシリーズだ。
本体素材は三層構造。表面にはっ水加工を施したナイロンタフタ、中間層に特殊ポリウレタンフィルム、裏面にナイロントリコット。これらを一枚に貼り合わせたスリーレイヤー素材は、高いはっ水性と透湿性、そして軽さを兼ね備えており、アウトドアウエアなどにも採用されている。
カジュアルアイテムがメインに展開されているシリーズだが、同社によれば「このブリーフケースも人気が高い」そうだ。シンプルなデザインで、素材もマットな質感のため、ビジネスシーンでも違和感なく使えるだろう。
「17年の店頭販売実績は、16年と比べて125%と好調です。発売当初はカジュアル感が強かったですが、近年はビジネスファッションのカジュアル化に伴い、一般的なビジネスバッグとして安定した人気があります。お買い求めやすい価格帯ということもあり、フレッシャーズから40代まで幅広い年齢層の方にご購入いただいています。カジュアルな印象のブリーフケースなので女性からも支持をいただいています」(阿部氏)
軽量ナイロンで仕立てたTUMIの新作
TUMIのビジネスブリーフといえば、定番の「ALPHA2」シリーズのような大容量で高機能モデルを思い浮かべる人も多いはず。しかし一方で、「ペーパーレス時代に伴い、薄マチのシングルコンパートメントのブリーフや、軽量ナイロンを使用したナイロンブリーフなども好調です」と、トゥミ ジャパンPRの石井清美氏は話す。
軽量ナイロンを主素材に、レザーのトリミングをあしらったVOYAGEURシリーズがその代表だ。今回紹介するモデル「ティナ」は、18年の春夏に追加された新作で、洗練されたシンプルなデザインが最大の魅力。このオーシャンブルーとシルバーのコンビネーションは日本限定カラーで、光沢のある素材感により上品でエレガントな雰囲気に仕上がっている。
荷物を取り出しやすい浅めのフロントポケットは、スマートフォンなど使用頻度の高い小物を収納するのに最適。そのほか取り外し可能なショルダーストラップも付属しており、また背面にはスーツケースとセットアップできるスリーブも搭載する。メインのブリーフケースとしても十分な機能を備えているので、荷物が少ない人には特にお薦めだ。
「今年の春夏シーズンから発売している新スタイルですが、上品な外見と軽量という点で人気が高いです。軽量で薄マチのシングルコンパートメントのブリーフを探されているお客様や、PC専用のブリーフを探されているお客様に支持されております」(石井氏)
フジタカ 軽いのに本革製のような上品さ
「ソフトなナイロン製ブリーフが軽いのは当たり前。もっと高級感のある軽量ブリーフが欲しい」という人は、このフジタカのビジネスブリーフに注目してほしい。本革製にしか見えない上品さがありながら、カジュアルなナイロンブリーフに匹敵するほど軽い。
軽さの秘密は、クラレと共同開発したオリジナル素材。繊維密度を天然皮革に近い組織で構成し、高い技術を持つ革職人が仕上げているため、本革にも劣らない高級感を生み出しているのだ。さらに表面にはっ水加工が施されており、雨に強く、ぬれても形崩れしにくいという本革以上のメリットも備える。表面の強度が強く、伸縮性がありながらも丈夫なのも特徴。
A4ジャストサイズというコンパクトな設計で、自立するため使い勝手も抜群。時代に左右されないベーシックなデザインと、4色から選べるカラーバリエーションもうれしい。
「2011年の販売開始時から、年間を通じてコンスタントに売れる商品です。水に強いため、梅雨の時期は特に需要が高まります。今はモバイル機器が小型化しており、パソコン関連機器の持ち帰り不可の会社も増え、以前に比べコンパクトな商品が求められている傾向があります」(イケテイ広報の住野薫氏)
革靴なのに走りたくなる 軽いビジネスシューズ4選
軽くて収納も十分 800g以下のブリーフケース3選
肩こりにも効く 軽くて涼しい高機能スーツ3選(5月14日公開予定)
(ライター 津田昌宏、写真 野町修平=APT、スタイリング 宇田川雄一)
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。