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プロに聞くスーツ選び ポイントは「糸の細さ」にあり ABAHOUSE HARAJUKU ストアディレクター 佐々木大輔さん

2018/5/12

ABAHOUSE HARAJUKU ストアディレクター 佐々木大輔さん

 ビジネスの基本スタイル、スーツ。毎日身につけるものだけに、何をどう選ぶかは悩ましいところ。役職者であるのなら、立場にふさわしいものと考えると、なおさらだ。問われるのは、スーツで自らの何を表現するのか――ということ。「エレガントでモダン」なスーツに力を入れる ABAHOUSE HARAJUKU(東京・渋谷)でストアディレクターを務める佐々木大輔さん(43)にスーツの選び方の基本を聞いた。




 「王道を行くなら、やはりネイビーのソリッド(無地)なタイプ」。佐々木さんはこう断言する。いつになってもネイビーは王道だ。ただ、「スーツに慣れてきたら、少し遊び心を加えたものを選んでみてもいい」と付け加える。

 であるなら、どんな遊び心を加えればいいのか。

 「ワンステップ進むなら、うっすらと柄が入ったものですね。例えば、きょう私が着ているシャドーでチェックが入ったものなら、さりげなくていい。はっきり浮き出たチェック柄ではなく、近くで意識して見てようやく分かるくらいです。そうすれば、いわゆる『こなれ感』を醸し出すことができます」

■「枠」の中で最大限、遊び心を加える

 では、「こなれ感」は着こなしのテクニックで演出できるものなのか。

 「テクニックの問題ではない。年齢を重ねて初めて出てくるものだと考えています。あえて表現するなら、『抑制的な遊び』がこなれ感だ。もともとスーツはTPO(時・場所・場合)に合わせて装われることを前提としています。つまり、制限された『枠』がある。枠を理解しながら、その中で最大限遊び心を加えるのが大人のスーツのたしなみではないでしょうか」

 枠を知っているからこそ、ビジネスシーンでも遊び心を加えることができるというわけだ。

 「いわば、その人の経験値。仕事での経験はもちろん、スーツを着てきた数、さらには対面相手の着こなしを見てきた数など、視覚から得たものも影響しているのは確かです」

ネクタイ1万3000円/リセンシー オブ マイン
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