驚きがすべて、パラアートにハンディなし 高橋陽一氏SOMPOパラリンアートカップで作品を募集

SOMPOパラリンアートカップ2018の審査員を務める漫画家の高橋陽一さん
SOMPOパラリンアートカップ2018の審査員を務める漫画家の高橋陽一さん

一般社団法人障がい者自立推進機構は、障害者アートの認知向上のためアート作品のコンテスト「SOMPOパラリンアートカップ」を毎年開いている。2018年のテーマは、「スポーツ」に関するすべてのこと。9月14日まで作品を募集する。前年に引き続き審査員を務める漫画家の高橋陽一さんはNIKKEI STYLEのインタビューで「作品を見る際に障害の有無を意識したことはない」と断ったうえで、「驚きのある作品を期待している」と語った。

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――作品の審査では、何を重視していますか。

「17年に(高橋陽一賞に)選んだ『昔の思い出』という作品は素直に田舎の風景が表現されていて、抜けた感じの気持ちよさが伝わってきました。スッと心に入ってきて、これだなと思いました。逆に、16年は抽象的なイメージの『大好き!サッカー』という作品を選びました。2つの作品には違う感覚があったのですが、いずれも(審査していて)『良い感覚がきたな』と思い、選びました。基本は直観です。ピンとくるものを毎回選ぶようにしています」

――今回はどんなことに期待しますか。

「サッカーとバスケットボールにテーマを絞っていた前回とは異なり、今回はすべてのジャンルのスポーツになり、自由度が増しました。人それぞれ好きなスポーツは違うでしょうから、サッカーやバスケットボール以外のスポーツが好きな人も、それならば(作品を)出してみようと思うようになり、より多くの作品が集まればいいなと期待しています」

「自分が好きなスポーツを描けるので、いろいろなタイプの作品が集まるでしょう。こちらが予想していないような作品が出てくると、『オッ』と思って選んでしまいそうですね。そんな驚きがある作品を待っています。毎回審査するのが、とても楽しみなので、今回も期待しています」

――審査をしていて、障害者アートならではの特徴を感じることはありますか。

「作品を審査するときに、障害を抱えているということは意識していません。障害者の人も健常者の人も作品を発表するということでは、まったく同じですよ。もちろん『障害者が持つ力を表現し、世間に広める』というパラリンアートカップの趣旨に賛同していますから、ここから将来、世間に名の知れたアーティストが出てきてほしいですね」