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なやみのとびら、著名人が解決!

夫が鼻をほじります 脚本家、中園ミホさん

NIKKEIプラス1

2018/4/26

脚本家。東京都生まれ。TVドラマ「Doctor-X 外科医・大門未知子」「花子とアン」や「ハケンの品格」を執筆。NHK大河ドラマ「西郷どん」の脚本を担当

 低俗な悩みですが、鼻をほじる夫に困っています。ほじるだけでなく、その手でテレビのリモコンや急須に触れるのです。除菌スプレーを噴射しても追いつきません。夫は会社を早期退職して自宅にいる時間が増えました。そのためかこの悪癖が目につき、いらだちも募ります。(大阪府・女性・50代)

 ほほ笑ましい悩みですね。早期退職した夫が鼻をほじることに一番いらだつなんて。普通、もっとほかにイライラすることがたくさんありますよ。

 うちの息子も鼻をほじります。頭にきますが、それ以上に腹が立つことがありすぎて「ああ、ほじっているな」という程度にしか思いません。

 リモコンや急須を触るのをチェックしているのは、あなたがだんなさんに興味がある証拠です。どうでもいい夫なら、いちいち見ないです。見なくても暮らせますから。

 いらだちの原因がギャンブル癖とか女癖じゃなくてラッキーだと思ってください。あなたの夫を選ぶ目は、そんなに間違っていません。

 そんなあなたなら「鼻をほじるから離婚したい」とはたぶん思わないでしょう。ただ小さい欠点が目につくと、確かにストレスはたまりますね。ならば「鼻をほじるのはやめてほしい」とユーモアと愛情を込めて、だんなさんに言いませんか。

 例えばこんな伝え方はどうでしょう。「私はあなたが鼻をほじるのを見るたびに、100年の恋が冷めていく感じがします。このままだと、あなたのことが鼻くそにしか見えなくなりそうです」。ギスギスせずに、かわいらしく愛あふれる感じで「私はイヤなんだ」と伝える。

 自分の癖をストレートに指摘されると傷つきませんか? 特に男性はプライドが高く、ガラスのような心を持っている人も多い。家族のために一生懸命働いてきたんですよね。鼻をほじるくらいのことで、心を傷つける必要はないと思います。

 私も幼いころ、鼻くそを食べたことがあります。どんな味がするんだろうと興味があって。まわりの子どもたちも食べていました。女子は精神的な成長が早いせいか、小学校に上がるとまわりの目を気にしてやめていましたが、男子はいつまでもほじって食べていましたね。

 だんなさん、さすがに会社ではほじっていませんでしたよね? 早期退職して家でリラックスしているうちに、昔の癖が復活したのかもしれませんよ。男性は鼻をほじるのがたぶん好き。そんな風に大目に見ながら、除菌スプレー片手に、根気よく説得し続けてください。

 あなたの悩みをサイトにお寄せください。サイト「なやみのとびら」(https://www2.entryform.jp/tobira/)から投稿できます。

[NIKKEIプラス1 2018年4月21日付]

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