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有森裕子 トップ選手の靴はあなたの力に合っている?

日経Gooday

2018/4/23

トップアスリートのトレーニング方法やシューズにすぐに飛びついていませんか? 写真はイメージ=(c) Dmytro Panchenko-123RF
日経Gooday(グッデイ)

 4月から心機一転、新たな仕事に臨まれている方もいるでしょうし、お子さんの進学などでほっと一息ついている方も多いのではないでしょうか。

 環境の変化が多い春は、心身ともに調子を崩しやすくなります。大きな変化に適応しきれず、気分が落ち込んでしまう「五月病」を防ぐためにも、自身の状態を観察しながら、気分転換にランニングを上手に取り入れてくださいね。

 さて前回(「有森裕子 平昌五輪と東京マラソンの先にあるもの」)は、韓国で開催された平昌冬季五輪で活躍したメダリストや、東京マラソン2018で男子マラソンの日本記録を樹立した設楽悠太選手(Honda)の話題を取り上げました。

 今回は、こうした大きな大会で日本人選手が活躍した後によく出てくる、市民ランナーの「模倣」について考えてみたいと思います。

■トップアスリートと自分は違うという意識を持つ

 メダリストや、大記録を作った選手が登場すると必ず起こるのが、「市民ランナーによる模倣」です。例えば、設楽選手は「30km以上の距離走を行わない」と公言しています。すると、これをうのみにして「自分も30km以上の距離走を行わない」と、トレーニングの方法をまねする市民ランナーが必ず出てきます。

 設楽選手は、駅伝やハーフマラソンなどのレースに頻繁に参戦して結果を出しています。スピードトレーニングとしてレースに臨んでおり、これが自分を追い込む練習になっているわけです。

 設楽選手のような「バネで走るタイプ」のマラソンランナーは、40km、50kmのような長距離練習をやらない人も少なくありません。私の現役時代で言えば、1991年の世界陸上東京大会の女子マラソンで銀メダルを獲得した山下佐知子さん(現・第一生命グループ女子陸上競技部監督)も、やはりバネで走るようなタイプで、30km以上の長い距離の練習をあまりやらなかったと記憶しています。彼らは、そうした自身の特徴を把握し、ロジックを組み立てたうえで、「だから自分は30km以上の距離走を行わない」と言えるわけです。

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