クレカで現金入手、新社会人は便利に潜むワナに注意クレジットカードをマネーハック(4)

ましてや、長期にわたって利息を上乗せして返済することになるリボ払いを選択してしまうと、「アリ地獄」にはまってしまいます。キャッシングを使って現金を必要とする人は毎月の家計が苦しいはずですから、返済する余力もないはずで、リボ払いに誘導されていくことになりがちです。つまり、便利に見えるキャッシングには危険なワナが潜んでいるのです。

手軽さとスピード優先なので金利が高い

借金といえば、消費者金融のカード、銀行系カードローン会社のカードなどが思い浮かびます。しかし、こうしたカードは発行手続きが必要になります。無人で手続きといってもある程度の手間は必要なので心理的には一定の歯止めがかります。「発行審査」は厳しいほど借入金利は低くなります。銀行の住宅ローンが年1~2%で借りられるのは担保や個人の信用力についての審査があるからです。

ところが、クレジットカードのキャッシングは手軽さとスピード優先であるがゆえに、金利は高め設定にならざるをえません。どうしてもお金が必要である場合は、銀行に相談して低金利で借り入れする手段を模索するべきでしょう。メインバンクで利用目的を制限しない無担保の「フリーローン」の審査を受けると年利9%程度で借りられます。引っ越し費用や車の購入費など使途を提示できれば年利5%以下のローンになることもあります(分割払いも可能です)。

便利な機能は使い、不利な条件は回避する

年利が15~18%にもなるクレジットカードのキャッシング機能はやはり使わないのが最善です。できればそんな機能があることは、ずっと知らずにいてほしいのですが「知らせずにいて、後日気づいてしまった」場合、使い道を誤るかもしれません。あえて使い方を知りつつも、使わない機能として理解してほしいと思います。

クレジットカードはとても便利なしくみですが、便利なところは最大限活用し(支払いは一括払いでポイントはもらう)、不利な条件であるリボ払いとキャッシングは回避することが活用の大原則、ということになります。

さて、来週はキャッシュカードと一体化したり、匿名で利用できる、新しいスタイルのカードについていくつか紹介をしてみたいと思います。

マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはIT(情報技術)スキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔
フィナンシャル・ウィズダム代表。AFP、消費生活アドバイザー。1972年生まれ。中央大学法学部卒。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。著書に「読んだら必ず『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」(日経BP)など。http://financialwisdom.jp

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