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新緑・動物・食・学び GWに安らぐ観光牧場10選

NIKKEIプラス1

2018/4/22 NIKKEIプラス1

1位 小岩井農場(岩手県雫石町)
自然の中で動物たちとふれあい、安らぎ、癒やされる。
新しい発見の連続で、味わいの場もてんこ盛り。
家族で楽しめ、学びもある観光牧場を専門家10人が選んだ。

■動物とふれあい 新鮮な食楽しむ

 広々とした放牧地に新緑が芽吹き、2~3月に産まれた子羊や子ヤギが元気に跳ね回る。春から初夏は牧場を訪れるのに最適な季節だ。

 「牧場の牛乳は店で買うよりどうしておいしいの?」「バターはどうやってできるの?」「アルパカの毛は羊より暖かいね」「子牛は一日7リットルもミルクを飲むんだ」。子供たちは見て触って、五感全体を使って知識を吸収する。牧場で採れた新鮮な食材の食事やデザートもおいしい。

 家族で楽しめる観光牧場を専門家に選んでもらったところ、季節イベントなど体験プログラムが豊富で、レストランメニューが充実している牧場が上位となった。1位の小岩井農場は自然環境や歴史的建造物が売り、2位のマザー牧場は動物とのふれあいを重視、命の大切さを教える「食育」に取り組む。

 ゴールデンウイーク(GW)に家族で観光牧場へ行く計画の人も多いだろう。車で行くなら開園前に到着を。早朝イベントや朝食の特別メニューを出す施設もあり、早く着けばそれだけ楽しみも増える。早く来て早めに帰るのがコツのようだ。

1位 小岩井農場 590ポイント
敷地に重要文化財21棟(岩手県雫石町)

 岩手山南麓に3000ヘクタールの広大な敷地を有する民間総合牧場。創業は1891年。重要文化財に指定された明治末期~昭和初期の建物が21棟あり、その多くが今も使われている。約40ヘクタールの「まきば園」と、9棟の重文指定の建物がある「上丸牛舎」を観光エリアとして開放している。「酪農体験、自然体験、歴史文化など観光牧場としての要素がぎっしり詰め込まれ、一日中食べて飲んで楽しめる」(農業・酪農求人サイト「あぐりナビ」の西村幸樹さん)。

 園内ツアーはガイド付きの自然散策や植物観察会など多彩。「イコモス『20世紀遺産20選』に選ばれた場所を巡るプレミアムツアー(1泊4食・大人限定)は要チェック」(井門観光研究所代表の山田祐子さん)。今年は月1回、重文21棟全てをまわる「宮沢賢治が見た小岩井農場」ツアーを実施する。

 動物とのふれあいは羊飼いと牧羊犬による羊のショー、乗馬、ポニーの餌やりなど。「赤い屋根が特徴的な昔の牧場の建物、岩手山を望む放牧地などの風景、トランポリンなど体を使った遊びも楽しめる」(牧場写真家の平林美紀さん)。バター作り体験やクラフト教室など親子で学べる場も多い。「歴史や製品の製造工程など、子供の自由研究の対象としても最適」(綜合ユニコム「月刊レジャー産業資料」編集長の黒羽義典さん)。

 ゴールデンウイーク(GW)中は牧場の牛乳、バター、卵をふんだんに使ったモーニングビュッフェを提供。

(1)盛岡駅からバスで約30分(2)800円(3)https://www.koiwai.co.jp/makiba/

2位 マザー牧場 560ポイント
バター作りやイチゴ狩り(千葉県富津市)

 房総半島の山々や東京湾を見渡せる鹿野山南西の250ヘクタールの緑地に18種類、約1200頭の動物が飼育されており「牛や馬、アルパカなどとのふれあいや、餌やり、乳搾りが体験できる」(アクトインディ「いこーよ」編集部の高橋珠子さん)。チーズ・バター作り、イチゴ狩りも楽しめる。

 羊が大行進する「羊のショーは必見。ニュージーランドのような迫力」(東京コミュニケーションアート専門学校キャリアセンター室長の佐藤勇さん)。動物の役割や命の大切さを学ぶファームツアー(予約制)も人気。「ミニ遊園地はバリアフリーでトイレも多く子供連れも安心」(昭文社「まっぷる家族でおでかけ」編集担当の石原永二郎さん)。GWは早朝に羊の大放牧イベントあり。

(1)JR佐貫町駅からバスで約25分(2)1500円(3)http://www.motherfarm.co.jp/

3位 ノーザンホースパーク 370ポイント
引退したサラブレッド見学(北海道苫小牧市)

 50ヘクタールの敷地に12種類、約80頭の馬がおり、ホーストレッキングや引き馬、観光馬車、ポニーショーなど大人も子供も楽しめる。馬とのふれあいがテーマ。中でも引退したサラブレッドを見学できるのが魅力だ。

 「園内はきれいに整備されていて、まるでヨーロッパ」(旅と食のフリーライターの山津京子さん)。「子供用遊具がそろった公園やツリーハウス、ドッグランなども。バイキング形式のバーベキューも人気」(高橋さん)。「子供たちだけでなく、競馬好きのお父さんも楽しめそうな場所」(早春カンパニー代表の小森一秀さん)。

 5月5日のこどもの日には小学生の入場料が無料になる。4、5日には特別ポニーショーを開催する。

(1)新千歳空港から無料シャトルバスで15分(2)800円(3)https://www.northern-horsepark.jp/

4位 伊賀の里モクモク手づくりファーム 360ポイント
必見のミニブタショー(三重県伊賀市)

 豚がテーマの牧場。ミニブタが放し飼いにされている。「手作りにこだわり、ビールは本場ドイツ仕込み、ソーセージは絶品。ミニブタショーは家族で必見」(佐藤さん)。「イチゴタルトの手作り体験、牛舎の掃除など仕事体験のほか、野菜作りなど農業体験も」(高橋さん)。「宿泊、温泉、体験、食事など全体がエンターテインメントな作り。食事の満足度は申し分なく、家族で楽しめる」(食環境ジャーナリストの金丸弘美さん)。5月3~6日にミニブタダービーなど豚の祭典「とんとん祭り」を開く。

(1)JR柘植駅からタクシーで約15分(2)3歳以上500円(3)http://www.moku-moku.com/

5位 神津牧場 330ポイント
ジャージー牛の群れ行進(群馬県下仁田町)

 1887年創業の日本最古の洋式牧場。ジャージー牛をはじめ羊、ヤギ、ウサギなどの小動物とふれあう施設を整備。「豊富でしっかりとした体験メニューがとても魅力的。宿泊してナイトツアーや牛乳風呂も体験してみたい」(山津さん)。「ジャージー牛の群れが列になって歩く『牛の行進』は一見の価値あり」(平林さん)。「おんぼろロッジや五右衛門風呂など他にはない楽しみがありそう」(小森さん)。「近隣のハイキングコースと合わせて楽しみたい」(山田さん)。

(1)軽井沢駅から妙義荒船スーパー林道を車で約45分(2)無料(3)http://www.kouzubokujyo.or.jp/

6位 阿蘇ミルク牧場 320ポイント
ケーキ作りや野菜収穫(熊本県西原町)

 阿蘇平野を一望する高原に広がり、牛、ヤギ、羊、クロブタなど多くの動物とふれあえる。手作り体験も豊富。ケーキ作りや野菜の収穫など季節ごとにプログラムがある。「動物の生態や命、酪農に携わる人の仕事や気持ちなど、食育をきちんと学べる」(山津さん)。「動物たちがコースを疾走し、1着を予想する珍レースは必見」(高橋さん)。「バイキングレストラン『マザーズキッチン』や物産館の品ぞろえも豊富」(石原さん)。5月3~6日には動物とペアを組んで走る恒例の『ダービー祭り』を開く。

(1)JR肥後大津駅から車で約25分(2)3歳以上350円(3)http://aso-milk.jp/

7位 成田ゆめ牧場 290ポイント
GWに本物のSL運行(千葉県成田市)

 搾乳専業牧場から1987年に観光牧場に転じただけにアイスクリームやヨーグルトにはこだわりを持つ。「乳搾りやエサあげなど牛とのふれあいも充実し、酪農を学んだり体験したりできる」(平林さん)。「季節によっては生まれたての子ヤギや子羊とのふれあい、ウサギやモルモットなど小動物コーナーが楽しめる」(石原さん)。「毎週末には子供から大人まで楽しめるイベントが開かれる」(山田さん)。5月3~5日には、かつて台湾の炭鉱を走っていた本物のSL(蒸気機関車)を運行する。

(1)JR滑河駅から無料送迎バスで約10分(2)1400円(3)http://www.yumebokujo.com/

8位 朝霧高原まかいの牧場 280ポイント
富士山背景に豊かな草花(静岡県富士宮市)

 目の前が富士山という雄大な自然の中で動物たちとふれあえる。「ウール工房で羊の毛を紡いだり、コースターを作ったりできる」(平林さん)。「四季折々の草花が織りなす風景が素晴らしい。グランピングやバーベキューなど、家族や仲間で自然と接することができる」(金丸さん)。「特に牛乳がおいしい。お昼のバイキングは外せない。食べないと後悔するほど」(佐藤さん)。GWには、場内2カ所の花畑で菜の花が満開を迎える予定。こいのぼりや富士山と一緒に撮影できるスポットもある。

(1)JR新富士駅からバスで約60分(2)800円(3)https://www.makaino.com/

8位 六甲山牧場 280ポイント
スイスをイメージ、チーズ好評(神戸市)

 スイスの山岳牧場をイメージして作られた、六甲山に広がる神戸市立の高原牧場。「牧場内は欧州の牧歌的な雰囲気のデザインに統一され、仕事や子育てに追われるお父さん、お母さんも癒やされてリラックスできそう」(山津さん)。「起伏ある山を羊たちの放飼場にし、自由に一日過ごす姿を目の当たりにできる。羊好きにはたまらない」(佐藤さん)。「六甲山Q・B・Bチーズ館で販売しているオリジナルチーズが好評」(石原さん)。5月1、2日を除くGW中は羊の毛刈りショーを開く。

(1)六甲ケーブル山上駅からバスで約15分(2)高校生以上500円(3)http://www.rokkosan.net/

8位 那須千本松牧場 280ポイント
熱気球からパノラマも(栃木県那須塩原市)

 800ヘクタールを超す敷地で約500頭の乳牛を育てている。生乳を一日約8トン生産する。動物とのふれあいだけでなくアクティビティーも充実。「熱気球に乗って高さ20メートルからの大パノラマは必見」(高橋さん)。「敷地内に温泉が湧き、源泉かけ流しを楽しめる。風呂上がりの牛乳とアイスクリームは至福の味」(山田さん)。「ドッグランやペットホテルなど愛犬同伴ニーズにもきめ細かく対応する」(黒羽さん)。5月下旬に流鏑馬(やぶさめ)公開稽古や那須野ヶ原うんまいもんフェスティバルを開く。

(1)JR那須塩原駅から車で約20分(2)無料(3)http://www.senbonmatsu.com/

◇  ◇  ◇

 ランキングの見方 数字は選者の評価を点数化。施設名と所在地。(1)交通手段(2)大人(中学生以上)の入場料金(3)公式サイトのURL。写真は1、2位岡田真、3~10位は各施設の提供。

 調査の方法 観光牧場に詳しい専門家の意見を基に35カ所をリストアップ。家族で楽しめる、酪農や牧場体験を通じて大人も子供も学べる、動物の数や種類、自然環境や飲食設備などが充実しているという視点から観光関連の雑誌編集担当者やライター、食環境ジャーナリストなど10人に1位から10位まで選定してもらい、編集部で集計した。今回の専門家は以下の10人(敬称略、五十音順)。石原永二郎、金丸弘美、黒羽義典、小森一秀、佐藤勇、高橋珠子、西村幸樹、平林美紀、山田祐子、山津京子。

[NIKKEIプラス1 2018年4月21日付]

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